アムワーズAmoise
才女エイミーがホークスベイ行うピュアでミニマルなワインを造り
Amoiseのオーナー兼ワインメーカーのエイミー・ファーンズワース(Amy Farnsworth)は、カナダのバンクーバー近郊で生まれ育ち、弁護士を目指す為に犯罪学を専攻したインテリジェンス溢れる才女。
カナダ人の父とニュージーランド人の母を持っています。
ワイナリー名『Amoise』は、エイミーが子供の頃に呼ばれていたニックネーム。アメリカ文化とフランスの文化が入り混じるバンクーバーらしい、素敵な背景があるワイナリー名となりました。
ワインへの目覚めから将来の方針を転換
エイミーがワインに目覚めたきっかけは、在学中にアルバイトしたレストランで出会ったJ.J.PrumのWehlener Sonnenuhr Ausleseを愛する様なったことから。
いつしか犯罪学への情熱はワインの資格WSETへと切り替わり、ディプロマを取得する頃には社会人となりカナダで最もエキサイティングなポートフォリオを誇るインポーター、Liquid Artで働く様になっていました。営業の仕事を皮切りに、マーケティングの仕事に就いた頃にビオディナミに関する勉強をスタート。いつしかエイミーの夢はワインを作る事へと切り替わっていきました。
当時は、未だブドウ畑に足を踏み入れた事さえ無いというのにアカデミックな理論を全て学習してしまっていたと言います。Liquid Artを退社後の2009年、エイミーはかねてからの夢であった畑仕事の為、ビオディナミを実践しているワイナリーを探しました。
武者修行を経て自身のワインを造るまで
結果、母の故郷であるニュージーランドのフェルトン・ロードで働き始めます。
フェルトン・ロードでは、ブドウ畑からセラードア、ワイナリーまで1年間フルに働き、やがて醸造家となる事を決意。2年間ブルゴーニュに移り住み、ボーヌで栽培学と醸造学を学びました。
全ての課程を終えた彼女は、「旅と収穫と醸造」の冒険をスタートする事になります。
ブルゴーニュやバローロを転々とした後にクローズ・エルミタージュのアラン・グレヨに師事。2017年、ニュージーランド/ホークス・ベイのPeritua Wineryでアシスタント ワインメーカーとして働く頃には、自分のワインを作りたいという気持ちが確固たるものとなっていたそうです。
2017年という、フルーツの質が劇的に低下してしまった試練のビンテージは敢えてスキップ、2018年に念願のオーガニックフルーツを手に入れ彼女自身のワイン作りがスタート。
ホークス・ベイは慣行農法が横行する非常にコンベンショナルな土地。無農薬で栽培されるブドウ畑を見つける為にかなりの時間を費やしたと言います。かくしてスタートしたエイミーのワイナリーはピュアでミニマルな作りを信条とし、現地では早速人気レーベルの仲間入りを果たした様です。