マウントエドワードMount Edward
マウントエドワードの早わかりポイント
- セントラル・オタゴワインのパイオニアが立ち上げたワイナリー
- ニュージーランドを代表するナチュラルワインの造り手
- ワイン専門家や愛好家の評価も高く少量生産で入手困難!!
ニュージーランドを代表するナチュラルワインの造り手
マウント・エドワードは、ニュージーランドの南島セントラル・オタゴで、正確かつエレガントで神秘さを持つナチュラルワインを生みだすワイナリーです。
ワイン愛好家垂涎!少量生産のため入手困難なワイン。驚くほどにピュアで健全、かつ洗練された味わい。
「マウント・エドワード」の注目すべき点は、畑での丁寧な作業と人的介入を可能な限り抑えたワイン造りです。英国を代表するワインジャーナリスト ジェイミー・グッドや多くのマスター・オブ・ワイン、ワイン評論家も注目しています。
創始者はセントラル・オタゴのパイオニア アラン・ブラディ氏
セントラルオタゴは、今でこそ世界のワイン地図に名を刻む、ニュージーランド屈指の銘醸地ですが、ワイン造りの歴史は浅く本格的にワイン造りが行われるようになったのは1970年代から。
そのセントラル・オタゴにおいて『セントラル・オタゴワインの父』と呼ばれているのが、のちにマウントエドワードを設立するアラン・ブラディ氏です。
ギブストン・ヴァレー・ワイナリーを設立したアラン・ブラディ氏は1984年、3haのブドウ畑を開墾。南緯45度、葡萄が育つには寒すぎると誰もが感じるこの地でしたが、ブラディ氏だけは可能性を信じていました。
そして、1987年。ブラディ氏はセントラル・オタゴ産初の商業用ワインをリリース。その14年後には世界ピノ・ノワール選手権でチャンピオンの称号を獲得し、セントラル・オタゴにおけるワイン造りに一筋の光を注ぎました。
次第に“ギブストン・ヴァレー・ワイン”の規模は大きくなり成長を続けます。アラン・ブラディ氏がセントラル・オタゴワインの父と言われる所以です。
その後、90年代後半に入るとブラディ氏は新たな挑戦をすべく、ギブストン・ヴァレー・ワインを離れ、新たな挑戦を始めます。これが「マウント・エドワード」です。
小規模だからこそ可能な、“土地の特性を描き出す高品質なワイン造り“
ブラディ氏の夢から生まれた「マウント・エドワード」の誕生です。
マウントエドワードの歩み
設立当初のマウントエドワードは、ピノノワール専門の小さなワイナリーとして始まりました。ブラディ氏のピノノワールへの情熱から始まった、ごく個人的なプロジジェクトでした。
2004年には現オーナー(ジェネラル・マネージャー)である醸造家のダンカン・フォーサイス氏とジョン・ブキャナン氏の二人がビジネス・パートナーとしてワイナリーを引き継ぎます。
二人のワインへの熱い情熱が「マウント・エドワード」を世界的なブランドへと進化・発展させることになります。
マウント・エドワードのブドウ畑
現在ワイナリーでは、サブリージョンであるローバーン、バノックバーン、ギブストンに自社畑を展開し、センラル・オタゴで最初に有機(Bio-Gro)認定を取得、続いて醸造施設も有機認定を受けました。
マウント・エドワードはセントラル・オタゴで最初に有機認定(Bio-Gro)を取得したパイオニア的存在であり、一早くオレンジワインに着手しています。ニュージーランドで最初にSO2無添加のガメイを誕生させるなど、伝統を守りつつ革新的なワイン造りでニュージーランドをリードしてきました。
畑では生産の80%を占めるピノ・ノワールをはじめ、多彩な品種を栽培しています。黒ブドウはガメイ、白ブドウはリースリング、シュナン・ブラン、アルバリーニョ、グリューナー・ヴェルトリーナ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、そしてシャルドネ。
有機農法だけでなく、自然のサイクルに合わせた形で必要に応じてビオディナミ農法も応用し取り入れています。畑でも醸造所でも可能な限りワインにストレスを与えません。
できる限り自然にというマウント・エドワードのこだわりのワイン造り
手摘み収穫されたブドウは大半を除梗しますが、ピノ・ノワールは全房ブドウも一部使用します。黒ブドウは基本破砕せず醗酵を進めます。
醗酵時、白ブドウ・黒ブドウ共に温度管理は行わず天然酵母とバクテリアの働きでゆっくり醗酵を行い旨味と色素を抽出させていきます。
ワイン造りの最終段階になると非常に緻密なブレンド作業行い、ボトリング前に僅かな量の酸化防止剤である亜硫酸を(30ppm程)を添加します。それ以外の添加物は一切使用しません。
ガメイに関しては自然の酸度も高く、亜硫酸すら使用しないのです。
ろ過はワイン中に天然の糖分が残った時のみ行い、どのワインにも新樽の使用は極力避け、ピノ・ノワールでは15%以下、白ブドウについては旧樽のみを用いて醸造します。
マウント・エドワードでは、毎年同じようなキャラクターのワインに仕上げるようなワイン造りは行っていません。量より質にこだわりその年の特性を素直に表現した高品質なワインを目指しているのです。ブレンドや醸造によりその年の特性を素直に表現した高品質なワインを目指しています。
ラベルに秘められた品質へのこだわり
マウント・エドワードでは古典アートを発展させたワインラベルが使用されています。
- 伝統:古典的な女神像ロゴや上級ラベルに使用
- 革新:古典的な女神像を発展させたラベル亜硫酸無添加のガメイに使用
- 融合:古典的な女神像を現代的に発展させたラベルセントラル・オタゴらしさにと伝統の融合。TED(テッド・シリーズに使用)
マウント・エドワードの印象的なワインラベルはファンキーで一度見たら忘れられません。中には、オーナーのダンカン氏が大ファンであるデヴィッド・ボウイをモチーフにしたラベルもあります。
そんな側面から、一見“ファンキー”な造り手であるかようなイメージを持たれるかもしれません。
しかしマウント・エドワードが生み出すワインは極めて正確で焦点の合ったテクスチャーそして素直で健全な果実味。 現代的な単なるナチュラルワインでは無く、焦点の定まった美しい魅力にあふれるものです。
一切の妥協を許さず、丁寧に畑・醸造施設に向き合ってきた彼らのワイン造りこそが、 今日のマウント・エドワードのワインの成功を築き、世界各国のワインファンを魅了してやみません。