ヘッジス ファミリー エステートHedges Family Estate
レッド・マウンテンを代表する新鋭ワイナリー
ワシントン州東部、コロンビア・バレーは、フランスのボルドーとほぼ同じ緯度に位置し、ボルドーと同じく2種類のぶどうをブレンドすることで、それぞれのぶどうの良い面を引き出し、より複雑味と深みのあるワイン造りをすることで知られています。
ワイン造りを始める前から、トム・ヘッジス氏の名はワシントンのワイン産業においては広く知られていました。
当時、様々な農産物をヨーロッパに輸出するブローカーとして働いていたトム・ヘッジスは、1986年にスウェーデンの酒類独占公社からワシントン産の良質な樽詰め赤ワインを探すよう依頼されます。
トムがスウェーデンに送ったサンプルのうち、認められたのがカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。トムはそれぞれのワインを購入し、自らブレンドしてスウェーデンに向け出荷しなければなりませんでした。
最初のワインは、1987年、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたボルドースタイルのワインとして、スウェーデン向けに出荷されました。出荷するワインに名前が必要だったため、そのワインは「ヘッジス」と名づけられました。このワインがスウェーデンで高く評価され、大成功を納めます。
こうして、「ヘッジス」の名は一気にワイン産業に浮上することになったのです。トム・ヘッジスとアン・マリー夫人は、やがて自分たちでぶどうを栽培し、自分たちのワインを造ることを決め、1989年に最初のぶどう畑を購入します。
そして、翌年1990年には、アメリカ市場での販売が始まりました。ヘッジス氏はシャトースタイルのワイン造りにこだわり、そのため、常に最高品質のぶどうを確保することが必要でした。 そこで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーの優良な産地として国際的に評価が高い、コロンビアバレーのレッドマウンテンに自社ぶどう畑を購入しました。
1992年には、ヘッジス・セラーズのラインアップにソーヴィニヨンブランとシャルドネのユニークなブレンドである、「フュメ・シャルドネ」が加わります。フュメ・シャルドネ(コロンビアバレー・ホワイト)は、その卓越した品質で高く評価されるようになり、すぐにカベルネ・メルロー(コロンビアバレー・レッド)と並ぶ、ヘッジスの看板商品となりました。
ヘッジスのシャトー、ベル・ヴィラ、そしてレッドマウンテンの3つのぶどう畑から、それぞれ最良のバレルだけを選んで造られる「スリー・ヴィンヤーズ」は、ヘッジスを代表するフラッグシップ(旗艦商品)ワインです。
2011年8月には、自社畑にビオディナミ認定機関「デメテール」によりビオディナミ認証を受けました。
世界中での数々の成功により、ヘッジスは新鋭のワイナリーでありながら、ワインの本場ヨーロッパで確固たる地位を築き上げ、有名な『ワインスペクテーター』誌により「世界でトップ25に値するワイナリー」と賞賛されるに至りました。
ヘッジスのワインは、全米45州、そして世界15ヶ国で幅広く愛されています。