この白ワインの特徴は、5種のイタリア系白ブドウ品種(フィアーノ、リボラ・ジャッラ、アルネイス、ヴェルメンティーノ、グレコ・ディ・トゥーフォ)がブレンドされていること。カリフォルニアで造られる、5種のイタリア系白ブドウ品種のブレンドの妙を、是非お楽しみください。
ライム鮮烈な香り、花やトロピカルの穏やかなアロマに溢れ、口中で生き生きとした柑橘類の味わいが鮮やかに感じられます。長く続くフレッシュで心地よい余韻と、幾重にも重なる様々な味わいのニュアンスが、このワインの洗練されたスタイルと複雑性が美しく表現されています。
醸造の際に、品種の個性に従って、それぞれ違う発酵槽を使っています。「リボラ・ジャッラ」はフリンティ(石っぽい)なニュアンスを生かす為にテラコッタ製のアンフォラで発酵。「フィアーノ」は、シトラス系の香りを大事にするために温度管理されたステンレスタンクで発酵。「グレコ・ディ・トゥーフォ」の丸みあるリッチさと、「アルネイス」「ヴェルメンティーノ」のまろやかさを生かす為に、数年使いの仏産樽で発酵。その後、それぞれ澱と一緒に約 9 か月間熟成した後、ブレンドしています。
畑は、ナパ・ヴァレー/プリチャード・ヒル & メンドシーノ。2020年は、冬にたっぷり雨が降り、温かく、春の訪れと開花は、やや早めの3月初旬となりました。温かく乾燥した夏は生育を早め、ヴェルメンティーノは、8月中旬に収穫が始まり、丁寧な栽培管理のおかけで繊細なイタリア系白品種はフレッシュな個性を発揮し、グレコ・ディ・トゥーフォが最後の収穫となりました。
■ブランド・ナパ・ヴァレーについて
ブランド・ナパ・ヴァレーの創業者エド・フィッツ氏が2005年に土地を購入。馬好きなエド氏の発想で馬蹄をかたどったロゴでワインを2009年初リリース。ワイン・アドヴォケイト98点を2015ヴィンテージで獲得したり、プレミア・オークションでも高額落札が繰り返されるなど高い評価を受けていました。
しかしながら、2019年に売りに出され、それを購入したのが、現オーナーであるジム・ビーン&クリスティーン・オサリヴァン夫婦。二人は元アップル社のエクゼクティブでジム氏は、スティーヴ・ジョブス氏の右腕と言われた存在。現在も IT 関連の投資会社や様々な団体を運営しています。
前オーナーにも増してワインへの大いなる情熱を持ち、現在まで3年をかけ、畑の見直し、スター・ワインコンサルタントの一人であるフィリップ・メルカ氏のアドバイスを受け、専任ワインメーカーにマット・ジョンソン氏を、COO・社長にナパ・ヴァレーのプレミアム・ワイナリーの多くを立ち上げ、トップクラスまで引き揚げてきたジャネット・パガーノ女史を任命しました。ブランドの再構築・ロゴ、ラベル、ワインのポートフォリオの見直しなど、様々な施策を重ねており、今後が期待される生産者です。
- BRAND White Wine California[2020]
- アメリカ/カリフォルニア
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- フィアーノ、リボッラジャッラ、アルネイス、ヴェルメンティーノ、グレコディトゥーフォ
- 750ml