ブルゴーニュ　赤ワインBourgogne / Red

1.5ヘクタールの白土のこの畑は、年を重ねるにつれ野生の動物臭のようなブーケを醸し出す、がっしりとした赤ワインを生む。年間生産量は約4000本。

モレ・サン・ドニの特級、クロ・ド・ラ・ロッシュはその隣のシャンボール・ミュジニーよりもはっきりとしたボディを備えている。肉付きが良く、かつエレガント、というのがブルゴーニュの特級ワインの総括だ。クロ・ド・ラ・ロッシュの中には全てある。スパイシーなニュアンスのある赤いベリー系の果実が豊かに香り、口に含むとしっかりとしたタンニンと並外れた繊細さの上に洗練された濃厚さ、豊満さを感じる。それらは全て印象的な余韻を残す。

16から18ヶ月シュール・リー、そのうちの12ヶ月は800Lのアンフォラで熟成する。清澄、濾過は行わない。澱引きと瓶詰めは重力（グラヴィティ―・フロー）を用いる。 黒果実のフルーティーでオープンな香り、複雑なアロマと素晴らしい深みのある味わい

2.27ヘクタールのこの畑は優美で上品な、また飲み頃が早いワインを生む。

0.8ヘクタール、5000本に相当する面積。ドメーヌの建物の前の、とても日当たりの良い畑。そのため繊細さ、優雅さが特に際立つワインとなる。

クロ・ド・ラ・ブースドールをアンフォラ（素焼きの壺）で熟成させたバージョンのワイン。若干の枯れたアロマがアンフォラ熟成の特徴。口に含むとピュアな印象。後付けなボリューム感はなく、ブドウ本来の複雑味が感じられる。

2.14ヘクタールのこの畑からは年間9300本作られる。このワインはヴォルネイと同時にポマールをも思わせる。繊細で優雅な香り、また複雑さとフィネスで、コート・ド・ボーヌの典型的なワインと言える。

ムルソーと境にする村の南に植樹、石壁に囲まれた区画。16から18ヶ月の間シュール・リー、そのうちの12ヶ月は800Lのアンフォラで熟成。深みのある鮮やかな色。わずかにイチジクのような香り、濃縮感がある。バランスの取れた、しっかりとした口当たりのあるワイン。

2.39ヘクタールは約60ウヴレ、11000本に相当する。1ウヴレは4.28アール、そして1ヘクタールは24ウヴレ。このパワフルで上品な素晴らしいワインは偉大なブルゴーニュのワインのひとつとされる。時間が経ってから花開くので、このワインの最高潮を知るには数年待たなければならない。※ウヴレ・・中世、農夫が1日に耕せる畑の広さの単位として用いられた。

スパイシーさがハーモニーをより引き立てる。また、このワインは“厳格”で深みと野性味も持つ。丸みのある口当たりにするには数年はセラーで寝かせる必要がある。赤身の肉、キノコ類（アミガサタケ、トリュフ、セップ茸）、ジビエはヴォーヌ・ロマネにとてもよく合う。

日当たりは南東。樹齢は45年。栽培はリュット・レゾネ。分かりやすい味わい、パワフルなアロマと肉付きの良いテクスチャー。ジビエのようにしっかりした肉や味わいの強いタイプのチーズと相性が良い。

レ・ボン・バトンはシャンボール・ミュジニー村にあり、国道の東側に位置する区画。アタックは柔らかく、シャンボール・ミュジニーらしいしなやかさ。果実味の凝縮感は高く、ストラクチャーもしっかりしており、スモーキーな余韻。パンチの効いたブルゴーニュ・ルージュに仕上がっているので、濃厚な味わいも包み込める。デミグラスソースや鰻の蒲焼にも。カツオのたたきでも。

ジュヴレ・シャンベルタンとモレ・サン・ドニの間にある、ジュヌヴリエールという区画から生まれるブルゴーニュ・ルージュ。しかし、このワインを飲んで単なるブルゴーニュと思う人がいるだろうか。豊かな果実味、何層にもレイヤーを重ねる複雑さ、さらに深みのある余韻。ジェネリックなブルゴーニュの枠を完全に抜け出し、村名ジュヴレ並みの風格がある。

さな赤い果実の異なるアロマを感じさせ、時間の経過と共にスーボワ（枯葉、腐土）、スパイスを感じさせてくれる。口に含むと生き生きと、しっかりしたストラクチャーがある。若いうちに飲み、そのエレガンスさと典型的なピノ・ノワールらしさを味わってほしい。

シャンボール・ミュジニーの国道の東側に分散する、18もの区画から造られるブルゴーニュ。アペラシオンこそブルゴーニュだが、シャンボールのブドウだけあり、しなやかさと滑らかさを備える。果実味と酸のバランスもじつによい。

ワイン通が日頃嗜むのに最適なワイン。鮮やかな色調で、ピノ・ノワールの果実味が赤や黒の果実を思わせ、花束のような風味が漂う。クラッシックなつくりのワインにもかかわらず、パワフルさが飲み手を惑わす。典型的なブルゴーニュ地方の料理はもとより独創的な牛肉料理にも最適。

最もヴォーヌ寄りにあり、ヴォーヌ・ロマネ1級レ・ショームに隣接、ニュイ・サン・ジョルジュ1級ブードの下に位置する村名畑。ニュイ・サン・ジョルジュとしては女性的なクリマであり、瑞々しい果実味としなやかな喉越しのワインを生み出す。

アルノー・モルテによって丹念に仕事された畑で2年ワイン造りを行った後、ドメーヌは70から120年の樹齢の木が植わっている3つの特別な区画(アン・シャン、コンブ・デュ・ドゥシュ、オー・エシェゾー）を活用することに決めました。それがこの トレ ヴィエーユ ヴィーニュです。

若いうちはカシス、赤と黒の果実のニュアンスがあり、一部新樽で熟成されているため、そのアクセントも感じられる。熟成が進むにつれて毛皮、ムスク、香辛料とヴァニラ、ハバナの葉巻の匂いが混じり合う。この力強いワインはしっかりとした骨組みとバランスの良さが特徴。