ナパ・ヴァレーの歴史を彩ってきた名門フリーマーク・アビーが、クラシックで洗練されたスタイルで仕上げるメルローです。品種そのものの個性を大切にしながら造られており、このワインにはメルローならではの魅力が存分に表れています。
■生産者のコメント
香りには、ブルーベリーやラズベリー、フレッシュな杉、トーストしたバニラのニュアンスが広がります。
口に含むと、黒系果実のコンポートやミルクチョコレート、オーク由来のスパイス、シガーボックスを思わせる風味が感じられ、豊かでふくよかな印象を持ちながらも、しっかりとした骨格を備えています。
タンニンはしっかりと感じられますが、全体に美しく溶け込み、シルキーで洗練された質感とともに、長く心地よい余韻へと続きます。
■ヴィンテージについて
2022年ヴィンテージは、多くの醸造家たちの間で「二つの収穫の物語」とも呼ばれています。依然として干ばつの影響下にあったものの、夏はおおむね穏やかで、一年の大半を通して非常に過ごしやすい気温に恵まれました。
白ブドウの収穫は8月13日に始まりましたが、その後9月に入ると、38℃前後の猛暑が1週間以上続きました。これにより、多くの赤ブドウが一気に熟し、収穫は一気に本格化しました。その後、雨を伴う嵐によって気温が再び下がり、樹上に残されたブドウは、ややゆるやかなペースで成熟を続けました。そして10月14日に、その年最後の収穫を終えています。
こうして生まれたワインは、いきいきとしたフレッシュさを備え、果実の個性が豊かに表れた、エレガントなバランスを持つ仕上がりとなっています。
■栽培について
このワインには、カリフォルニア州ナパ・ヴァレー内の複数の畑で育てられたブドウが使われています。
主体となるのはメルロー88%で、ハウエル・マウンテン、ヨントヴィル、オーク・ノール、セント・ヘレナといった異なるエリアのブドウを組み合わせています。さらに、カベルネ・ソーヴィニヨン7%、プティ・ヴェルド5%をブレンドすることで、味わいに骨格と複雑さが加えられています。
畑は標高約24~564メートルに位置し、土壌はローム系を中心に、粘土質ロームやシルト質ロームなど多様です。こうした産地や土壌の違いを活かすことで、奥行きとバランスのある味わいにつながっています。
■醸造について
収穫は2022年9月9日から9月27日にかけて行われました。ワインはフレンチオーク樽で20か月熟成されており、そのうち34%に新樽を使用しています。こうした丁寧な熟成により、果実味に樽由来の複雑さや奥行きが加わり、なめらかで洗練された質感に仕上げられています。瓶詰めは2024年7月19日に行われました。
pH:3.53。アルコール度数:14.5%。
■フリーマーク・アビーについて
フリーマーク・アビーは、1886年創業のナパ・ヴァレーを代表する歴史あるワイナリーです。創業者ジョセフィーン・タイクソンは、ナパ・ヴァレー初期の女性ヴィントナーのひとりとして知られています。
その後、アメリカの禁酒法時代を経て、南カリフォルニア出身の3人、チャールズ・フリーマン、マーコンド・フォスター、アルバート“アビー”アハーンがオーナーとなり、3人の名前を組み合わせて「フリーマーク・アビー」の名で再出発しました。
このワイナリーの魅力は、長い歴史に裏打ちされた品格と、ナパ・ヴァレーの優れた畑の個性を丁寧に映し出すワイン造りにあります。ボシェやシカモアをはじめとする由緒ある畑から、クラシックな骨格と熟成力を備えたワインを生み出し、1976年の「パリスの審判」では、赤・白の両方が選ばれた唯一のワイナリーとしても知られています。
現在はジャクソン・ファミリーのもと、伝統を重んじながら、土地の個性を映すクラシックなスタイルのワイン造りを続けています。
- Freemark Abbey Merlot Napa Valley[2022]
- アメリカ/カリフォルニア/ナパ/ナパヴァレー
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- メルロー88%、カベルネソーヴィニヨン7%、プティヴェルド5%
- 750ml