フランクランド エステートFrankland Estate
冷涼気候の特徴を生かしたワイン造り
フランクランド・エステートは、西オーストラリア南西部、フランクランド・リヴァーにあるワイナリーです。
羊毛業を営み、大きな牧羊場を持っていたバリー・スミスとジュディ・カラムは、投資目的と子供を田舎で育てたいという思いから、1974年フランクランド・リバーに土地を購入しました。
1988年にワイナリーを設立するより前、夫妻はフランスの、オー・メドック地区にあるボルドーの有名なシャトー・セネジャックで2年のヴィンテージを経験。フランスでの経験から得た豊富な知識とワインへの共通の情熱から、夫妻はワイナリー設立を決意します。そして1988年、夫妻の土地の中でも特別な場所であるアイソレーション・リッジにブドウ畑を設立しました。
スミス・ファミリーは冷涼気候の特徴を生かしたワイン造りに取り組み、設立時からリースリングに力を入れ、粘土質や砂利質など異なる土壌ごとにリースリングをリリースするなど、フランクランド・リヴァーにおけるリースリングの可能性を広く知らしめました。
ワイナリー設立時、最初に開墾した畑「アイソレーション・リッジ・ヴィンヤード」では、では、ブドウは有機栽培され、低収量で摘み取られたブドウから凝縮した風味のワインが造られます。この畑のボルドー品種から造られるのが「オルモズ・リウォード」。オルモズ・リウォードは、メルロとカベルネ・フランを主体にしたボルドー右岸ブレンドのワインで、最初にフランクランド・リヴァーのプレミアムワイン産地としての潜在性を説いたカリフォルニアの栽培専門家、ハロルド・オルモ博士への敬意(リウォード=褒美)を込めて命名されています。
また、セカンドラベル「ロッキー・ガリー」シリーズは、フランクランド・リヴァーの栽培農家のブドウから造られ、早くからバランスよく、親しみやすい味わいに仕上げられています。
現在は、娘のエリザベスと息子のハンターが加わり、家族経営のもとで、特徴的なスタイルとクオリティを兼ね備えたワインが造られています。