アイズリー(旧アローホ)Eisele Vineyard
ボルドー5大シャトーのひとつ、シャトー・ラトゥールが惚れたワイン
アイズリー・ヴィンヤード(旧アラウホ)の歴史
アイズリー・ヴィンヤードの畑に最初にブドウが植えられたのが1880年代で当時はジンファンデルとリースリングが植えられていました。その頃からこの地では継続的にブドウが植えられていました。
1964年、ミルト&バーバラ・アイズリー夫妻により最初にカベルネ・ソーヴィニョンが植えられ、1970年代の驚くべきワインが次々現れた後、先見の明のあるナパ・ヴァレーのジョセフ・フェルプスが、その後伝説的なカベルネ・ソーヴィニョンとなるワインをこの畑から造る事となりました。
1975年からジョセフ・フェルプスの最後のヴィンテージとなる1991年まで、他のものと比較のできない程素晴らしい個性と品質を持つワインがこのアイズリー・ヴィンヤードから造られました。
1991年ヴィンテージはこのアイズリー・ヴィンヤードから2つのワインが造られました。一つはフェルプス最後のヴィンテージ、そしてもう一つは、この年にアイズリー・ヴィンヤードを購入したアラウホ夫妻がボトリングしたアラウホ・エステートのワインです。
その後、アラウホが造るアイズリー・ヴィンヤードのワインはカリフォルニア屈指のカルトワインの地位を確立します。
2000年からアラウホ・エステートはバイオダイナミックの原理による農業を実践し、2005年にはデメター・インターナショナルよりバイオダイナミック農法の認証を獲得しました。農作業とワイン醸造の方法の両方の分野で、自然のリズムに適応しながらバイオダイナミック農法を実践しています。
このバイオダイナミック農法によって与えられたバランスとハーモニーは、アイズリー・ヴィンヤードのブドウの樹の本来持っている品質や、そのワインが生産されるその畑の土壌・気候を十分に表現する事を可能にします。
シャトー・ラトゥールのグループに
2013年、フランス・ボルドー1級のシャトー・ラトゥールやブルゴーニュのドメーヌ・デュジェニーのオーナーとして知られる、フランソワ・ピノーがアラウホを買収しました。
シャトー・ラトゥールの総支配人、フレデリック・アンジェラ氏監督のもと、新しいスタイルのナパ・ヴァレーのワインを生産しています。2016、この畑のテロワールと実力を証明すべく、ワイナリーの名前を「アイズリー・ヴィンヤード」に改名しさらなる飛躍を目指します。
アイズリー・ヴィンヤードの立地
アイズリー・ヴィンヤードはカリストガの東でナパ・ヴァレーの北端に近い扇状地に位置し、1971年以来、最も長熟が可能で凝縮したフレーヴァーを持つカベルネ・ソーヴィニョンが栽培されてきました。
北にあるパリゼーズ山脈に守られ、チョーク・ヒル・ギャップを通って来る西からの冷気によって冷却され約15.2haの畑は、水捌けの良い丸石の多い土壌で、収量の少ない凝縮感溢れるブドウが育ちます。この素晴らしい畑から造られるワインは特異なコンビネーションを持ちます。ストレートな個性且つ緻密で明確なフレーバーを持ちつつ、滑らかな舌触りで重たさを感じさせない凝縮感があり、また熟成による複雑味が生まれる要素も持ち併せています。