スポッツウッドSpottswoode
スポッツウッドはナパの核心地帯ともいうべきセントヘレナの町の北西に位置し、マヤカマス山の裾野に広がる畑は40エーカーほどの面積があります。
歴史は古く120年以上前、1882年に拓かれたカリフォルニアでも由緒あるエステートのひとつですが、現在のオーナー、ノヴァク家が1982年以来所有しています。そしてワイ ナリーの名称は、1910年代にこのワイナリーを所有していたスポッツ家に由来しています。
現在はノヴァク家の娘ベス・ノヴァック・ミリケン氏がワイナリーを管理しています。
エステート・ヴィンヤードは40エーカーで、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にカベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランが少量ずつ植えてあります。ブドウ園は人の手によって優しく、オーガニックで特別な土地にふさわしい栽培がされています。
スポッツウッドのワインを一言で表現すれば「洗練」ということに尽きます。色調も濃く、凝縮感に富んでいてタンニンも十分ですが、そのタンニンは磨きぬかれた感があります。重すぎるというようなことはなく、熟成によってその洗練さにさらに磨きをかけるといった具合です。
ワイナリー自らが、10年前後のセラー リングを奨めているというのも、カリフォルニアでは非常に珍しいことといえます。洗練さということにおいては、カベルネも然ることながらソーヴィニヨン・ブランもフィネス溢れる仕上がりで、ぜひとも試していただきたい1本であります。