ポピュリスPopulis
若手4人による共同ナチュラルワインプロジェクト
ポピュリスは、UCデイヴィス校の同窓生4人がそれぞれ異なるワイナリーで働きながら、2014年に共同プロジェクトとして立ち上げたブランド。「ポピュリス(Populis)」は、「人々の」「人々による」という意味があり、このワインはブドウを栽培する人、ワインを造る人、ワインを消費する人すべての人のためにあるものであるとのメッセージを込め、名づけられました。
ブルゴーニュとカリフォルニアのワイナリーで経験を積んだ30歳代の4人が追求しているのは、マーケティングや造り手のエゴを排し、かつてカリフォルニアで造られていた、素朴でブドウの個性が感じられるワインを造ることです。
カリフォルニア北部に古くから残る有機栽培の無名の畑でブドウの栽培管理から深くコミットし、バークレー郊外オリンガの町にある醸造所では、なるべく人の手を介さないワイン造りを行なっています。発酵は自生酵母で行い、亜硫酸はごく僅かに添加するのみ。ブドウの純粋な味わいを生かすことを最も大切にしています。
ポピュリスのブドウ供給元
●ホワイト・ブレンド
【シャルドネ】メンドシノ・カウンティ東に位置する新しいAVAマントン・ヴァレーのドブソン・ヴィンヤード(有機栽培、認証なし)。1972年ジェリー・ドブソンが自根で植え付け。カスケード山脈南端マウント・ラッセンの麓、標高850mに位置し、気候は一年を通じて冷涼。火山性の深い赤土粘土質土壌。
【フレンチ・コロンバール】ナパ・ヴァレー南東、ソラノ・カウンティ内にあるグリーン・ヴァレーAVAのグリーン・ヴァレー・ヴィンヤード(有機栽培、認証なし)。1963年植え付け。ゴツゴツした石が多く混じる土壌で、サン・パプロ湾から吹き抜ける冷風のためブドウに豊富な酸味が保持される。
●カリニャン
メンドシノ・カウンティ内陸部ホップランド近郊にあるプアー・ランチと呼ばれる畑。同地域で1800年代から4世代に亘りブドウ栽培を続けるプアー・ファミリーが1948年に植え付けた。石や岩が混じる粘土ローム堆積土壌。無灌漑有機栽培。