ラセター ファミリー ワイナリーLasseter Family Winery
トイストーリー監督のラセターのワイナリー
ラセター・ファミリー物語は、1993年にジョン・ラセターと妻のナンシーがソノマの町に移住し、アマチュアのワイン造り仲間と共にワイン醸造の芸術的な価値を見出した事に始まります。彼らにとってはワインを味わうだけの状態から突然ワイン醸造の中にどっぷりと浸かるようなステップ、というか大ジャンプでした。
2000年までには近所の友人であるレミック・リッジで彼ら自身のワインを造るようになりました。ラセター・ファミリー・ワイナリーの構想は徐々に進化して行き、ジョンとナンシーはワイナリーを建設する場所を考え始めました。
2002年に歴史あるソノマ・ヴァレーのワイナリーが売りに出されました。大規模な修復が必要とされていましたが、ジョンとナンシーは彼らの物語を始めるのに相応しい完璧な場所だと考えました。2002年の収穫時期に購入の手続きを完了し、自然環境に配慮した、畑とワイナリーの修復に着手しました。彼らは敷地すべての動植物の生息環境を修復し、ブドウ畑を全て有機栽培に転換しました。
ラセター家は醸造家のジュリア・イアントスカとパートナーとなり、畑の“Finetune(微調整)や、シグニチャー・ワインのブレンドに手を加え、最終的に何がハウス・スタイルであるかを一緒に確認しました。歴史あるワイナリーは最新設備を揃えたエコ・フレンドリーなワイナリーへと変身しました。3代に渡るラセター・ファミリーはこのプロジェクトを一丸となって実行し続けています。
自社畑のジャスティ・クリーク・ヴィンヤードとラセター・ファミリー・ワイナリーは、グレン・エレンの町の郊外にあるソノマ・ヴァレーの95エーカー(38ha)の美しい土地にあります。19世紀半ば、まだメキシコ領だったソノマ・ヴァレーの中心部に位置するこの場所は、環境にやさしいワイナリーの建物を中心に有機栽培を実施しています。
美しい土地にあるジャスティ・クリーク・ヴィンヤードは、グレン・エレン町の郊外にある3つの隣接している畑から成り立ちます。ジョンとナンシーは、この畑で有機栽培を実施する為に、まずは健全なブドウの生育に欠かせない、ハチや昆虫を呼び寄せる生態系のバランスを整えます。その後、有機栽培の認証を得て、現在ではヴィンヤード・マネージャーのフィル・コトゥーリが畑の管理を担当します。
ローヌ・ブレンドのシュマン・ド・フェールに使われるブドウが植えられている畑は、カラバサス・クリークという小川に沿った平面の低地にあります。この10エーカー(4ha)のローワー・ジャスティ・ブロックの間を、蒸気機関車がカーブを描きながら走っています。
ワイナリーのフラッグシップワイン、ペイサージュに使われるぶどうは、カラバサス・クリークの西に位置し、「ベンチランド」と呼ばれる台地にある17エーカー(6.8ha)の畑です。アッパー・ジャスティ・ブロックと呼ばれるこのブロックには、ボルドー品種のマルベック、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランが栽培されています。