プロヴィダンスProvidence
プロヴィダンスの早わかりポイント
- シュヴァルブラン、ぺトリュスにブラインドで勝った伝説のワイン
- 酸化防止剤無添加、無濾過、無清澄で造るナチュラルワイン
- 元巨人軍エースでワイン愛好家の桑田真澄氏もお気に入り
ボルドーのトップシャトーに勝った
ニュージーランドで最高の赤ワインの一つ
プロヴィダンスは、ニュージランド北島の都市オークランドからさらに60km北上した町マタカナに設立されたブティックワイナリー。
1996年、有名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソンも参加したブラインドテイスティングにおいて、プロヴィダンス初ヴィンテージのプライベート リザーヴ1993が、ボルドーのトップシャトーであるシュヴァル ブランやペトリュスに並んで供され、見事一位を獲得しました。
それだけではありません。なんといってもプロヴィダンスの特長は 完全なるオーガニック栽培のぶどう100%で造られ、ワインなら通常は必ず入っている酸化防止剤が一切使用されていないということ。
惜しみない手間暇をかけて造るプロヴィダンスのワインは、ニュージーランドで最高の赤ワインの一つと評されています。
オーナーでワインメーカーのジェイムズ・ヴルティッチ氏は、代々ワイン造りをしてきた家系で育ち、1994年に自身のワイナリーであるプロヴィダンスを設立しました。ジェイムズ氏は約40年間弁護士を本職としていましたが、今はリタイアしワイン造りに専念しています。
桑田氏との出会いから誕生したプロヴィダンスの『桑田真澄ラベル』
読売巨人軍の元エースで大のワイン通として知られる桑田真澄氏も、プロヴィダンスがお気に入り。旧世界でも新世界でもない美味しさに感銘を受けたそう。
桑田氏のプロヴィダンス好きが講じて、2010年にはニュージーランドのワイナリーを自ら訪問。ブドウの収穫から醸造にいたるまで、お手伝いしました。
そんな特別な2010年のプロヴィダンスのワイン、ラベルには桑田真澄氏の背番号18番と、サインが描かれています。ワイン好きはもちろんのこと、桑田真澄氏ファンの皆様にもお愉しみいただきたい特別なワインです。
プロヴィダンスにとって理想のワインとは
産地に関係なく、ワインにはフィネス、バランス、エレガントさが必要。そして、せっかくそれらが兼ね備えられていてもボリュームばかりで最後まで楽しめないワインでは意味がないとジェイムズ氏は考えます。
プロヴィダンスでは、食事と共に楽しめて、ボトルが空になるまで、最後まで美味しく飲めるワイン、みんなが心から楽しめるワイン造りを心がけています。
ジェイムズ氏がワッシーズへ来店した際に、目標とするワイナリーを聞くと「僕が大好きな、シュヴァルブランだよ」と答えてくれました。
唯一無二の香りの理由
プロヴィダンスのワイナリーがある、ニュージーランド・マタカナは海洋性気候。 夏暑すぎず、冬も寒くなり過ぎない気候のマタカナでは良質な葡萄が育つため、プロヴィダンスの理想とするフィネスとエレガンスを兼ね備えるワインには最適の環境です。
また、プロヴィダンス周辺の土壌は、水はけの良い火山灰の層と、ミネラル・鉄分を多く含む粘土質の2層になっており、この土壌がプロヴィダンス独特のユニークな味わいと複雑味を作り出しているといいます。
最高のブドウを育てるためには手間隙を惜しみません
プロヴィダンスでは、「最高のブドウを育てる」という哲学のもと、本当に多くの時間と労力をかけてブドウを栽培しています。
自社畑では、地熱を利用して葡萄を寒さから守るため、全てのブドウの樹を約1m10cmと低く仕立てています。 また、鳥害対策として鳥避けネットを使ってしまうと、日照量が20%減ってしまうことから、畑には鳥避けネットを使用せず代わりに猟師を雇っているのだそう。
もちろん、農薬・化学肥料・殺虫剤などは使用していません。自然に還元することができる有機肥料のみを使用しています。
収穫前には、悪いブドウや未熟な実を全て取り除き、収穫の日、良質なブドウだけになった畑では一斉に収穫が行われます。
最高のブドウを至高のワインにする伝統的で丁寧な醸造方法
プロヴィダンスでは、醸造においても最新の技術は使わず伝統的な方法で手間と時間をかけて行っています。
収穫から1時間以内には、全てのブドウを除梗・破砕。果汁は自然に存在する天然酵母で発酵し、発酵中は昼夜を問わず4時間ごとにルモンタージュ(攪拌)します。 これは、通常のワイナリーでは添加している、酸化防止剤(亜硫酸)を添加していないことのデメリットを補うため。常に攪拌することで、バクテリアの発生を抑制しています。
ブドウからエキスを絞るプレス作業にかける時間はたっぷり4時間。ゆっくりとプレスすることで渋味や雑味が出るのを防いでいます。 また、オリ引き作業もゆっくりゆっくり。不要な成分が混ざらないように慎重におこなっています。
樽熟成は24ヶ月。寝かせるための樽は、フレンチオークの新樽を使うのがこだわりです。