オーパス ワンOpus One
オーパス・ワン(OPUS ONE)は、1979年にカリフォルニア界の重鎮ロバート・モンダヴィ氏とシャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton Rothschild)のバロン・フィリップ・ド・ロートシルト氏の夢が実現したカリフォルニア・カルトの代表的ワイン。
フランスとアメリカを代表する2つのワイナリーがカリフォルニアのナパ・ヴァレーに、まるで宇宙基地を思わせるワイナリーを建設。 その外観にふさわしい非常に高品質のカリフォルニアワインをリリース。今やカリフォルニアワインの最高峰と呼ばれています。
2005年、コンステレーション・ブランズ社は、ロバートモンダヴを買収し、オーパス・ワンの50%を所有することになりましたが、その後、バロン・フィリップ・ド・ロートシルト社とコンステレーション・ブランズ社との間で結ばれたオーパス・ワン協定を発表しました。これにより、現在オーパス・ワンは、栽培、国内および海外での販売、運営といった3つの主要分野において、完璧な経営の独立権を持っています。
『オーパス・ワン』とは、クラシック音楽の世界で「作品番号第一」という意味。 1979年のファースト・ヴィンテージのリリースから世界中の注目を集め、 そのボルドーらしいエレガントさと、カリフォルニアのふくよかさを見事にバランスよく仕上げたワインには「賞賛の嵐」です。
オーパス・ワン(Opus One)の4カ所に散在する自社畑、そのすべては、名高いナパヴァレー/オークヴィル(Oakville)の西部に位置します。そのうちの2カ所は、著名なトカロン・ヴィンヤード(To Kalon Vineyard)内に位置し、40ヘクタールに及びます。ワイナリーはバレストラ(Ballestra)とリヴァー(River)という区画の合計28ヘクタールに囲まれています。ぶどう畑では、手摘みをはじめとする伝統的なアプローチを導入し、ワイン醸造において、近代的技術がより効果的である場合には、リサーチと評価判断の上、新しい手法を組み入れています。
オーパス・ワン(Opus One)のワインメーカーであるマイケル・シラーチ氏(Michael Silacci)は、創設者たちのビジョンを取り入れながら、自身の直感や技術的な感性を駆使し、ぶどう栽培と醸造の両面に組み込みます。果実の味見から注意深い果実の選別作業、フレンチオーク樽での長期間の熟成に至るまで、醸造過程のすべての段階において、細心の配慮と注意を払います。18ヶ月間の樽熟成を経たワインは瓶詰めされた後、更に15ヶ月保管され、毎年10月1日にリリースされます。
数年前から、ワッシーズスタッフは何度も、オーパス・ワンを訪れ、そしてオーパス・ワンの 方々にも、ワッシーズを訪問していただいています。 マイケル・シラッチ氏が2011年に来店した際には、スタッフであるルーイもご来店♪ 2010年には店長ハダノリも、念願の初ワイナリー訪問を果たしました。
おなじみの、緑の丘陵地の上にそびえるオーパス・ワン(OPUS ONE)のワイナリー。
宇宙人を呼ぶための建物だとか、古墳だとか、どこかのまねっこだとか、言われていますが、実際は、アメリカの著名な建築家 スコットジョンソンさんのデザイン。1995年に一般公開され、建物内にグラヴィティフロー(重力式構造)をはじめて用いたワイナリーです。つまり、上から下へとワインが流れていくのです。(説明は後ほど)
まずは、超豪華な応接室で、オーパス・ワンのyasukoさんから、オーパス・ワンについての説明を受けます。
この応接室、地元カリフォルニアのレッドウッドが使用され、すべての装飾品ひとつひとつが素晴らしい何と言っても、あのロスチャイルド家とモンダヴィ家の二つのファミリーの願いがこめられたワイナリーですからね。
真ん中にどかーーーんと飾られている、鏡はメディチ家からの贈り物だそうです。
さて、階段を登り、うえのフロアへ。 収穫したぶどうはこのフロアへ集められます。まだ、収穫が始まっていませんから、このフロアには何もありません。 そこで、すごいマシンを見せてもらいました。
奥に見えている↓コレ
なんと、一つ一つこのベルトに 一粒ごと載せられ、スキャンされて、規定の大きさに満たないぶどうは 大きくても、小さくても、エアでぷいっと、飛ばされハネラレルのだそうです。
ハダノリは、このマシンにすっかり魅せられてしまいました。
だって、すごいやんかーーー
このマシンを販売しているメーカーのホームページにもっと分かりやすい説明がありました。
どーーーん! モニタが見えますね。
このように、ベルトに一粒づつ乗せられ、 スキャンにかけられ、、、 全部そろった、宝石です。
人間の手で、粒よりをすると、どうしても健康なとなりの粒も一緒にはじいてしまうけど、 このマシンを使う事により、規定に合わない粒だけを取り除くことができるので、 健全なぶどうの数が以前より減ったんだそうです。
すごーーーい、欲しーーー。
(↑何に使うねん!とかいう、普通のツッコミは入りません。)
話は戻ります。
このフロアの白い鍋蓋みたいなヤツ・・・
これが、何かと言いますと、、、 これが、グラヴィティ・フローの一部。下の階に降りると分かります。
下のフロアは薄暗いのですが、、 写真の左上に白く光った丸がありますね。 これが、上の階の白い鍋ブタの正体です。
はい、葡萄は上から重力のながれにそって、下のタンクに入り醸造されるのです。
そして、このタンク すべてオーパス・ワンのために作られた特注品です。 そして、そのマタ下の下の階は、セラーになっています。
これ全部オーパス・ワン・・・・あたりまえだけど。
と、こんな感じで、1日目のオーパス・ワンの見学は終わりました。
最後には、オーパス・ワンの2005と2006の飲み比べもしました。
世の中のイメージでは、モンダヴィ家の世界進出の始まりがロスチャイルド家との ジョイントヴェンチャーのオーパス・ワンと思われがちですよね。 でも実際は、ロバート モンダヴィが自身のワイナリーを作った1966年より前に、バロン フィリップ ロートシルトはカリフォルニアを訪れ、そのワインの可能性の高さを、確信していました。
そして、1970年、ナパのワインは世界に通じるはずと考えていた ロバート モンダヴィと出会い、78年にはバロン フィリップは、モンダヴィをボルドーに呼び寄せます。
初の共同のワインは79年でした。
そして80年に 二つのファミリーは共同事業を発表します。
有名なこのオーパス・ワンのシンボルマーク 向かって右が バロン フィリップ ロートシルト 左がロバート モンダヴィです。下にある、イナズマの様なものは アイデアをあらわしているそうです。つまり、アイデアがバロンからモンダヴィへ 交互に繋がっている様を表しているのです。
・・・・知ってるようでしらなかった、 ステキなオーパス・ワンのお話しです。
さて、 1日目が終わり、、、、ハダノリはどうしても これだけでは、帰りたくなかった。。。
畑が見たい!! (元農婦魂が、、、) ワイナリーがすごいのは分かったけど、畑はもっとスゴイに決まってる! 見たーーーーい!と、yasukoさんに無理やり頼みこみました。
収穫が、明日か、あさってか、、、というトンでもなく忙しい時に、 本当に本当に、ありがとうございます。
なんとっ!畑担当の方が店長ハダノリ&wassys ジェネラルマネージャー ワシノリの為に時間を作って下さいました。( ちなみに、自己紹介は常にノリコ&ノリコでーーす。とヒト笑い作れました。)
別の日。
私達の無理なお相手をしてくれたのは、 実際に葡萄で働いているPerrineちゃん!フランスでワインつくりを学び、今はオーパス・ワンのヴィンヤード マネージャー のNathalie Jureさんのアシスタントをしています。
オーパス・ワンの畑は全部で4ブロック、50ヘクタールです。 ワイナリーの周りにあるのが、X1 & X2 ブロック そして、超有名、モンダヴィの横にあるトカロンの一部であるのが、KブロックとQブロック←マヤカマス山脈のふもとマーサズ・ヴィンヤードの隣です。
写真をみて分かる様に、非常に背の低い垣根つくりとなっています。
この辺り(X2)は非常に古い畑でしたので、今の畑とはつくりが全く違いました。 それを現在のワインメーカー マイケルシラッチさんが来て、すべての 葡萄の木の状態を、コンピュータで管理し、木の健康状態、収穫量・・・ 細かく記録し、少しずつ、植え替えを行っています。
若い樹と古い樹が、混在しているこの畑では、若い樹のみに水を与える工夫がしてありました。
イリゲーションホースの若い樹のところにだけ、細いホースが垂直に取り付けてあり、 他には水はいきませんが、若い樹にのみ、直接水がでる仕組みになっていました。
また、畝と畝の間のカバークロップも年により、その種類や有無を変えているそうです。
もちろん除草剤は全く使用せず、ぶどうに与えるのはオーガニック製品のみだそうです。
とにかく、ぶどう一つ一つに、まったく違った手のかけ方をしていたのが 印象的でした。
ほな、もう一回記念撮影して帰ろっかね。 うわーー。ワシノリちゃん、まぶしくて私目が開けられないよぉーー。
と、言っていたら。 ワシノリちゃんの背後から、どこからか現れた(?!)おじさまが、
『キレイに撮れたかい?』
ま まいけるーーーーーーー
Perrineから、キミ達が来てるって聞いてね
もうちょっと、時間大丈夫かい?、ならラボにおいで ・・・・・
ワインメーカーのマイケル・シラッチさんの登場です。
↑これは、2010年マイケルさんがワッシーズに来てくれたとき。
ハダノリ&ワシノリ 嬉しいびっくりで、もう、あわわわわ
もちろん、喜んで、マイケルさんとラボへ。
おとといは何をテイスティングしたんだい?
そうか、じゃぁ、 特別に2007年をテイスティングしてみないかい?
あわわわわ、ちなみに、マイケルさんの後ろに見えている、マシンは、ガスクロマトグラフィー!
今年の6月に導入したばかりで、まだテストの段階らしいのですが、コレを使って、ブショネを防いでいるのだそうです。
そして、、、、、 じゃじゃーーーーん!!!
これが、噂の世紀のヴィンテージ 2007年オーパス・ワン!!
まだ、リリース前です。 いち早く、テイスティングさせていただきました。 噂どおりの、今でも飲めるパワフルボディ!!
この、『今でも飲める』が、スゴイ事なんです。 パワーを感じるのに、きちんとまとまっていて、しなやかにトロケテいきます。
マイケルシラッチさん お忙しい中本当にありがとうございした。
そして、オーパス・ワンのスタッフの皆さん、一年で一番忙しいといわれる中、 暖かく迎えていただき本当にありがとうございます。 私達は、皆さんのワインに取り組む真剣な気持ち、そして暖かな気持ちをしっかり 伝えつつ、オーパス・ワンを日本のお客様に販売して行こうと思います。