ドミナスDominus
カリフォルニア、ナパヴァレー中部のヨントヴィルに古くからある畑、ナパヌック。 『ドミナス』は、124エーカーのその畑から造られる今や世界中に知られるようになった赤ワインです。
仏サン テミリオンとポムロールのネゴシアンである“クリスチャン・ムエックス”が、 1983年を初ヴィンテージとしてドミナスの生産を始めました。基本的には、 カベルネソーヴィニヨンと少量のメルロ、カベルネフラン、プティヴェルドがブレンドされています。
豊満でスパイシーかつ果実味豊かな、カリフォルニア生まれのキャラクターですが、上品さと優雅さを強調したワイン造りは、明らかにフランスを参考にしています。
スイスの建築家Jacques Herzog とPierre de Meuronによって設計されたワイナリーは、1997年に完成しました。残念ながら、一般公開はされていません。1996年より、ドミナスのセカンドワインであるナパヌックも造られています。
ドミナスのセカンドワイン『ナパヌック』
1996年に初ヴィンテージが造られた『ナパヌック』は、若樹から造られるドミナスのセカンドワイン。 歴史ある124エーカーのナパヌック畑は、ナパヴァレーのヨントヴィルにあります。
ナパとセント・ヘレナの中程、マヤカマス山麓のハイウェイ29号の西。そこはかつて、George Yountがナパヴァレーで初めてブドウ樹を植えた農園でした。
そしてもっと最近では、偉大なるイングルヌックのワインが造られていた三つの畑のうちの一つでした。その後、クリスチャン・ムエックスが1982年に共同所有者、1995年に完全所有者となりました。1983年以来、ナパヌック畑からドミナスという名の赤ワインが造られ、年毎に更なる成功を収めています。
ドミナスの兄弟ワイン『オテロ』
「ドミナス」を手がけるクリスチャン・ムエックス氏が造った新しいワイン「オテロ」。
すでにカリフォルニア・プレミアムワインの地位を確立した「ドミナス」の兄弟的なワインで、そのクオリティは一飲の価値あり!完成されたボルドースタイルのオテロはバランスの良さ、しなやかさ、優雅な味わいに「ボルドー右岸の帝王」クリスチャン氏の美意識が感じられます。
ワインの名前“オテロ”は、 シェイクスピア作品の登場人物を思い起こさせますが、実はフランス語のシャレで、 同じ発音の「もう水は十分だ」(otez[オテ]= give up,L’eau[ロウ]=water)にかかっており、 「だからワインを楽しんでください!」という思いが込められています。
オテロには、ナパ・ヴァレーのヨントヴィルとオークヴィルにある、クリスチャン・ムエックス氏所有の区画で収穫される葡萄が使われており、スキンコンタクトとバレルによるエイジングによって、若いうちから楽しめるしなやかな味わいになっています。 アッサンブラージュは古典的なボルドースタイル。プラムやブラックベリーのニュアンスがあり、黒系果実の濃密な果実味が印象的。また、非常にバランスのとれたまろやかなタンニンが柔らかさを与えています。