スペンカーSpenker
ロダイのスーパーブティック ワイナリー
ロダイはシェラ・フット・ヒルズと同じく、ゴールドラッシュ 時代に一獲千金を求めてカリフォルニアへやって来た人たちがその地に落ち着き、ブドウ栽培をはじめたカリフォルニアでもっとも歴史ある産地。なかでも古木のプティ・シラーとジンファンデルの畑が多く残存しています。
スペンカーは3世代にわたり、この地でジンファンデルを栽培する由緒あるグローワー(ブドウ栽培家)です。
ロダイのブドウは90年代まで、色が濃く、アルコール度が高いことから、カリフォルニア産の安価なワインのブレンド用に売買されてきました。
父の後を引き継いぎブドウ栽培に携わったチャック・スペンカーは、生物学を学んでいたベティアンと知り合いい自分たちの名でワインを少量造り始めました。
スペンカーのブドウは昔から他のグローワーより高値で取引されており、そのクオリティーに目を見張ったオールド・ヴァイン・ジンファンデルのスペシャリスト、ロバート・ヴィアーレはスペンカーの単一畑名で、ジンファンデルを手がけています。
100年古木を植え替え、新たにスタート
1902年に植え付けられた樹齢100年のジンファンデルの樹が2000年、ウィルスの病気にかかりブドウが安定的に実をつけなくなったため、スペンカーでは2004年に畑を全面的に植え替えました。
新しい台木にこれまでの古木の穂木を接木し、2007年からワインをリリース。以前のような古木から生み出される深みと凝縮感にはやや欠けるものの、ロダイ特有の土っぽいニュアンスと、スペンカーらしいプルーンのようなベリーの果実と気品ある酸味は健在で、今も根強いファンに支持されています。
またスペンカーは化学肥料や除草剤を⼀切使用しない”グリーン・ワイナリー”(ロダイ自治政府公認)の認証を得ています。