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クロ・サン・ジャンは白よりも赤向きとされる1級畑。色調はやや淡いルビー色。ラズベリーやイチゴ、ダークチェリーのアロマが華やかに広がり、タンニンは丸くこなれて舌触り滑らか。タイト感のあるミディアムボディで、今飲んですでに美味しく、またその一方、しばらく寝かせられそうだ。

クロ・サン・ジャンは素晴らしいシャサーニュの赤でも有名だが、3分の1ではシャルドネが栽培されている。その日当たりと、適度な傾斜、深い土壌により素晴らしいシャルドネが生まれる。

シャサーニュ・モンラッシェの赤はお値打ちものが多く、ブラン・ガニャールのワインもそのひとつ。比較的粘土の強い土壌に植えられたピノ・ノワールは、力強く、ストラクチャーがしっかり。よく熟したラズベリーやブラックベリーの香りも芳しい。

シャサーニュ・モンラッシェは白同様に赤の品質も高い。ラズベリーや赤スグリのチャーミングな果実香。果実味の凝縮感があり、キメ細かなタンニンがストラクチャーを構成。酸とミネラルのバランスがよい。シンプルに塩コショウでグリルした牛ロースによい。

アカシアなどの白い花にグレープフルーツのような柑橘系のアロマ。果実味のリッチさとミネラルのエレガンスを兼ね備えたバランスのよい村名シャサーニュ・モンラッシェ。

シャサーニュ・モンラッシェとの村境にあるコムは大部分が1級だが、ギィ・アミオの所有する標高の高い区画は村名となる。南の1級畑のような荒々しさはなく、サントネイの赤としてはエレガントなスタイル。果実味に溢れ、タンニンもキメ細かく、滑らかな舌触り。アフターにピュアなミネラル味が感じられる。

きっかけは、2016年の不作を補うためだったが、その後も継続してネゴスで造られている。サントネの最高の区画であるス・ラ・ロッシュ、コム・ドゥシュウのブドウを使用。

複雑で厚みがあり、数年の熟成でまったりとした感も備わるワインは、エルミタージュ・ブランに共通するものがあり、ブラインドテイスティングにはもってこいの1本。

モンラッシェと同じ斜面の延長線上にあるサントーバンの1級畑。傾斜が強く、浅い表土のため石灰質の母岩が露出する。白い花や柑橘系のアロマ。軽やかな果実味にタイトでミネラリーな風味が重なり、スラリとした趣き。

シャルキュトリーや野ウサギの濃厚な味わい、栗のムースやトリュフの香りにもよく合う。ほんのりビターなソースとも好相性。

現当主ローラン・リニエの祖父アンリがマサルセレクションで1955年に植えた特別な区画から造られる。土壌の表面は小石が多く、その下には岩で覆われたダル・ナクレ（真珠のような光沢の層）が隠されており、その割れ目からブドウの根が細く伸びる。畑の上部は厚い石灰岩の壁、休耕地や低木に囲まれ、この地区に興味深い生物多様性をもたらす。クリマのフレッシュさ、熟れた果実の濃厚さとピュアさ、タンニンのビロードのような滑らかさ、石灰質のテロワールを思わせる少し塩味のある長い余韻、これらが融合し、このクロ・ド・ラ・ロッシュの並外れたテクスチャーを生み出す。

ワインは様々なミネラル化合物のため、色調は濃く、タンニンは濃縮され絹のよう。長期熟成のためにつくられた素晴らしいワイン。

2023年ヴィンテージは3樽生産。

ヴォルネイでも歴史が古く、秀逸な1級畑。石ころが多く、水はけに優れる。ラズベリー、ダークチェリーなどの果実香に、フローラルなヒント。口当たり柔らかく、スムースな喉越し。シルキーなタッチはこれこそヴォルネイ。エレガントな赤ワイン。

バラ、野バラの香り、口の中で溶けるようなタンニンがその魅力を際立たせる。二つのテロワールから構成される卓越したワイン：高地のエズ・ブランシュは白い石灰土壌でフレッシュさとミネラル感をもたらす。エズ・エシャールはより濃厚さと複雑さを与える。

「ラ・シャペル」は、シャトーの最も特別な卓越した区画で、これはそこから収穫されたカベルネ・フランを使用した赤ワイン。深みのある美しい赤色。フルーティーでバランスのよいアロマ。サクランボやフランボワーズなどの熟れた赤いベリーの果実を思わせる。果肉感と美しいアタックのエレガンスを感じる。しっかりとした質感で、長くきれいな余韻。ペアリングは、ハムやソーセージ、赤身の肉、ジビエ、またはソフトチーズや白カビのチーズがオススメ。

コトー・デュ・レイヨンの中心にある、素晴らしい南南西向きの斜面から生まれるグロローとカベルネ・フランが半分ずつアッサンブラージュ。ブドウはビオロジック栽培で、100％除梗の後、圧搾機の中で数時間マセラシオン。醸造は18℃でステンレスタンクで行う。ガーネットの輝きを持つ魅力的なサーモンピンク色。赤い果実（イチゴ、ラズベリー、野イチゴ）や黒い果実（ブラックベリー、ブルーベリー）のフローラルでフルーティーな溢れんばかりのアロマ。口中でのアタックは、程よくまとまり感があり、このワインのアロマティックな豊さを裏付けている。残糖13.01g/L(2023年ヴィンテージ)。

粘土石灰が混じったシルトの土壌。樹齢15年～45年。黄金色の色調、シトラスのアロマ、アーモンドのノート、ジェネラスでエレガント、余韻も美しい。

ルイィのピノ・ノワールは鮮やかな色調とピュアな果実香が持ち味。ラズベリー、赤スグリ、チェリーのアロマがストレートに感じられる。バランスの良い酸味と芳醇な果実味が口の中に広がり、アフターに心地よいミネラル感が残る。