オー・ボン・クリマのラーム・ド・グラップは、梗が木質化(非常に固く、完全に乾燥した状態)したブドウが収穫できたヴィンテージのみ、100%全房発酵で造る、希少な赤ワインです!
オー・ボン・クリマでは、アンリ・ジャイエの醸造方法を周到する為、全除梗するのが常ですが、造る価値のある葡萄の状況を見極めて、全房醗酵のキュヴェも造っています。生産量は数樽のみ。
ワイン名の意味は「葡萄の房の涙」=全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手強いことから命名されています。
オー・ボン・クリマのピノノワールには珍しい力強いタンニンがあるワインですが、深みや複雑さが加味され、若いうちは、果実味が優先に感じられますが、熟成するとともに、更に魅力溢れるワインとなります。
■生産者のコメント
美しいストラクチャーを持ち、複雑でありながら滑らかなピノノワールです。レッドチェリー、バラの花、アニスの力強い香りに、樽のスパイスのニュアンスが加わります。リッチでありながら重さを感じさせません。グラスの中では、しなやかで生き生きとしており、素晴らしい深みとバランスを備えています。
■栽培について
2020年ラーム・ド・グラップは、カリフォルニア/サンタバーバラ/サンタマリアヴァレーに位置するビエン・ナシド・ヴィンヤードのブロック11に、約30年前に植えられたクローン667から、木質化した茎を持つ完熟したブドウがつかわれています。
■醸造について
木質化した茎を持つ完熟したブドウを100%全房発酵させ、パンチダウンを1日2回手作業で行いました。手作業によるパンチダウンの穏やかな抽出により、リッチで熟したタンニンが得られ、果実味やオークと見事なバランスを保ちます。
圧搾後、重い澱のみを短時間沈殿させ、350Lのフレンチオーク新樽100%で28か月間、熟成しています。過剰なタンニンを取り除くために卵白で軽く清澄し、濾過はせずに瓶詰めしています。アルコール度13.5%。
■オー・ボン・クリマについて
オー・ボン・クリマは、1982年にジム・クレンデネン氏が設立しました。一度見たら忘れない三角形のラベルが特徴的なオー・ボン・クリマは、ブルゴーニュ・スタイルを表現するカリフォルニアを代表するワイナリーです。
オー・ボン・クリマのコンセプトは、コンテストや評論家に受けるのではなく、食事を通して楽しめる飲み飽きないワインを造ること。濃厚なカリフォルニアワインがもてはやされ、評論家が高得点を連発した時代もブレずにジム自身の理想のワインを造り続けてきました。そして、現在、オー・ボン・クリマは、年間数万ケースを製造する規模にまで成長、カリフォルニアワインを代表する生産者となっています。
ジム・クレンデネン氏は亡くなりましたが、その意思を引き継いだ子供たちが、今後も素晴らしいワインを造っていくことでしょう。
- Au Bon Climat Pinot Noir Larmes de Grappe[2020]
- アメリカ/カリフォルニア/サンタバーバラ/サンタリタヒルズ
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: やや重口
- ピノノワール100% おすすめピノノワールを見る
- 750ml