タービルクTahbilk

マルサンヌ品種らしい凝縮した果実味。柑橘とトロピカルフルーツが明るいミネラル感に縁取られ、熟成とともにトーストとスイカズラのニュアンスが現れる。２０２４年は前年に続いてチャレンジングだったが、結果的に特に白品種は概して非常に高品質。タービルクの現在のマルサンヌ畑約３０ｈａは１９２７年から栽培が続けられ、現存する世界最古の畑とされる。

２０２２年は春の強風で結実が阻まれ、低収量だが品種の個性と明るい果実味が際立つ。新鮮なレモンの酸に支えられたメロンや桃の果実にスパイスや樽の風味が複雑に混じり、エレガント。１９７９年に植え付けたブドウをフレンチオーク樽で澱とともに１０ヶ月間熟成（新樽３０％）。タービルクは世界でも数少ない内陸の湖と川の影響を受ける産地ナガンビー レイクスに２００ｈａ以上の自社畑を所有。

１８６０年の創業時に遡る古木シラーズを用いたＧＭＳブレンド。グルナッシュの赤い果実にシラーズのプラムの果実と特徴的な胡椒の風味、ムールヴェードルのドライハーブが複雑に重なり、風味豊か。ブドウは１５５年以上使い続ける木製の開放式発酵槽で発酵、フレンチおよびアメリカンオーク樽で１２－１８ヶ月間熟成。

黒スグリにミント、黒オリーブ、ハーブが複雑に混じり、ダークプラムの果実をグリップのあるタンニンがしっかり支える。凝縮して深みがあり、タービルクの個性が明確に表現されている。１５５年以上使い続ける木製の大型桶を用いた伝統的な手法で発酵後、フレンチおよびアメリカンオーク樽で１８ヶ月間熟成。カベルネ ソーヴィニヨンの最古の区画は１９４９年に植え付け、平均樹齢３５年。

スパイス、ハーブ、スミレの香り。凝縮したダークベリーやプラムの鮮やかな果実にオークや杉の風味が溶け込み、深みと香ばしさを加える。自社畑の樹齢の高い区画のブドウを選び、もっとも古いカベルネは１９４９年、シラーズは１８６０年と１９３３年に植樹（平均樹齢３５年以上）。１５５年以上前から使われるオーク製の開放式発酵槽で発酵、フレンチおよびアメリカンオーク樽で１８ヶ月間熟成。

ブラックベリー、レッドベリーにスパイスとトリュフチョコの風味が複雑に重なり、古木ならではの凝縮した果実味をしなやかな酸が引き締め、フィネスに満ちた長い余韻。フィロキセラ侵入以前の１８６０年に植えられた自根の古木から少量造られる。ブドウは１５５年以上使い続ける木製大桶で発酵し、フレンチオーク樽（新樽５０％）で１８ヶ月間熟成。