ピンパネルPIMPERNEL
ピンパネルの早わかりポイント
- ワイン評論家ジェームス・ハリデー五つ星ワイナリー
- ヤラヴァレーの名門『ヤラ・イエリング』元ヴィンヤード・マネージャーだからできる最高品質のブドウ栽培
ヤラヴァレーの名門ワイナリー『ヤラ・イエリング』の元栽培責任者が手掛けるエレガントで個性的なワイン
オーストラリアを代表するワイン産地といえば、ヴィクトリア州ヤラヴァレーもそのひとつ。
ピンパネルは、冷涼な気候で知られるこのヤラヴァレーの地で2001年から続く家族経営のスーパーブティックワイナリーです。
設立当初から、ブルゴーニュやローヌ、ロワールの伝統的なワイン造りに感銘を受け、土壌や細部にまでこだわり、テロワールの持つ良さを最大限に表現するエレガントで個性的なワイン造りを目指しています。
ピンパネルの創設者は、心臓専門医でもあるマーク・ホーリガン。2001年に妻フィオナと共に、多くの有名なブドウ畑があるヤラ・ヴァレーの土地を購入。2003年から植樹を開始し、2011年にはワイナリーが完成しました。
オーストラリアで最も高名なワイン評論家であるジェームス・ハリデーから五つ星ワイナリーとしても認められています。
ワインメーカーは元ヤラ・イエリングのダミアン・アーチボルト
ヘッドワインメーカーのダミアン・アーチボルトは、ヤラヴァレーの名門ワイナリー 『ヤラ・イエリング』の元栽培責任者。
ダミアンは17歳の頃、「ヤライエリング」でブドウ収穫のアルバイトを始めました。気が付けばすっかりブドウ栽培・醸造という分野に魅了され、アルバイトだった彼は、数年後にヤラ・イエリングの栽培責任者へ。
ワインの醸造について学ぶ過程で、彼の恩師、ヤラ・イエリングの創設者でありヤラ・ヴァレーのパイオニア、植物学者でもあるベイリー・カロダス博士に、味覚と知識を研ぎ澄ますため、異なる産地のワインのブラインドティスティングを毎日のように課せられたといいます。
その中で、ダミアンがいつも一番美味しいと感じるものこそが “ブルゴーニュ・ヴォーヌ・ロマネ村のワイン” だったそう。
そして2008年、ダミアンはベイリー・カロダス博士に推薦され、ピンパーネルヴィンヤーズのワインメーカー兼ヴィンヤードマネージャーに就任しました。
ロマネ・コンティに感銘を受けた土壌選びとワイン造り
ピンパネル ヴィンヤーズのワインメーカーに就任したダミアンは、実際にブルゴーニュのヴォーヌロマネ村にあるロマネ・コンティの畑へ出かけました。土壌を作ることからワイン造りを始めようとしたのです。
土壌学者の助けを得ながら、土壌やライムストーンを調べた結果、ヤラ・ヴァレーでロマネ・コンティの畑と性質の近い土壌を手に入れることに成功。
ワインの発酵にもこだわり、ブルゴーニュ・サンロマンに本拠を置き、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)社でも使用されているフランソワ・フレール社の樽を使用しています。
オールドワールドなテクニックを使い造りだす匠の技
葡萄果汁を発酵させる際、オーストラリアでは50,000-70,000kgのタンクで一気に発酵させる醸造家が一般的。
ですが、ここピンパネルでは、葡萄果汁を800kgの小さなタンクや樽15~20個に分けて発酵させています。そうすることで、それぞれのタンクや樽の発酵の違いを楽しむことができ、それらをブレンドすることで味わいに複雑味を与えていると言います。さらに、樽はそれぞれの葡萄品種や、仕上げたいワインのスタイルと相性の良いものを選ぶという徹底ぶり。
樽にいれられたワインは、最終的にブレンド・瓶詰めされるまで、地下のセラーで10~24ヶ月熟成されます。