アナコタAnakota
奇才ピエール・セイヤン氏が造る初のソノマ産カベルネ100%ブランド
ソノマ産アイコンワインの一つとして知られる「ヴェリテ」の最高醸造責任者を務めるのが、フランス人醸造家ピエール・セイヤン氏。パーカー高得点を連発する奇才ピエール・セイヤン氏が、更なるソノマ・カウンティの可能性を体現化させた話題のシリーズがこの「アナコタ」。ソノマ郡ナイツ・ヴァレーを代表する高評価カベルネです。
ソノマの類まれなるテロワールに魅せられた氏が、中でも特別と語るナイツ・ヴァレー、セント・ヘレナ山に位置する二つの単一畑から、カベルネ100%のワインを生み出しました。
数百年前の噴火で堆積した火山岩が母岩となって残るユニークな地質環境を持つナイツ・ヴァレーの、異なる標高差、傾斜度、気候環境、そして岩の多い土壌環境を持つ二つのクリュ畑。この特別な区画こそが、セイヤン氏の目指すテロワールワインを描き出します。
ロワールやボルドーで20年以上ワイン造りに携わってきた氏が惚れ込んだソノマの地で、ブレンドではなく、本当の意味でのテロワールを表現すべく単一品種だけで挑戦した「アナコタ」はセイヤン氏の集大成とも言えるワインです。
完熟ブドウが当たり前になっているカリフォルニアで敢えて早摘みを行いエレガンスを追及。素朴でありながらも、洗練されたソノマのスピリットを宿したワインは、評論家をはじめワインファンの間で大きな話題となっています。
パーカーポイント満点8回の奇才、ピエール・セイヤンについて
ピエール・セイヤン氏は1950年フランス、ガスコーニュ地方に生まれ。実家がアルマニャック地方に畑を所有していたことも有り、若いころからテロワールの重要性について身を持って学んできました。
地元では、ボルドー品種と向き合い醸造の道に入ります。
そして、更に専門性を高めるため、30年に及びフランスの異なる地域において、様々なワイン造りに携わり成功を収めてきました。
ロワールでは「シャトー・ド・タルジェ」でカベルネ・フランを学び、ボルドーでは数々のブドウ畑からテロワールワインをうみ出し、クリュの概念を研ぎ澄ませたワインスタイルを作り上げていきました。そして、1990年半ばにはその活躍の場をアメリカに移します。
ソノマカウンティの山や斜面に位置する畑は、衝撃的なものでした。
理想的な栽培環境を目の当たりにし、この地でソノマの最高峰といえるアイコンワイン「ヴェリテ」を生み出します。ヴェリテは初ヴィンテージから注目を集め、ワイン・アドヴォケイト誌では100点を幾度となく獲得。今日では、ソノマワインにとって、最も重要な醸造家としてその名は広く知られるようになりました。
ヴェリテでのワイン造りを通し、ソノマのテロワールを見てきた、セイヤン氏ですが、ヴェリテに使用するカベルネが生まれる「ナイツ・ヴァレー」の地の秀でたテロワールに魅せられていきます。
「この地は特別だ」と確信を持ったセイヤン氏が次に取った行動が、カベルネ100%で造るナイツ・ヴァレー産の赤ワイン。こうして2001年、究極のカベルネとも言える「アナコタ」が誕生しました。
力強さのモンタナとエレガンスのダコタ
アナコタのブドウ畑は、ソノマ郡郊外にあるナイツ・ヴァレーの中心に位置します。この畑のある場所は、古代の火山性土壌が残る特別な地区です。ユニークで且つ多様な土壌を持ち、気象条件もボルドー品種の栽培に最適な環境が揃います。
アナコタでは、このナイツ・ヴァレーの特別なクリュ畑を厳選し、2地区の単一畑からそれぞれ、カベルネ・ソーヴィニヨンのみを使った、2種の異なるテロワールワインを生み出しています。
DAKOTAダコタ
約5ヘクタールのヘレナ・ダコタヴィンヤードはセント・ヘレナ山の下方、標高228.6m地点に位置します。モンタナよりも冷涼な地区ですが、極端な熱波や寒気の影響もなく、安定したミクロクライメートを持ちます。土壌は、赤茶色した礫を含むシルトローム質土壌と火山岩から成ります。パワーを持ちながらも、卓越した赤系果実と洗練されたミネラル感を持つ、フェミニンでエレガンスなタンニンを持つカベルネです。Montanaモンタナ
約24.8ヘクタールのヘレナ・モンタナヴィンヤードは、セント・ヘレナ山の標高289.6m地点に位置し勾配のある丘に面しています。起伏があり、高低差30度の傾斜地点もあります。斜面地は西から吹く冷たい海風が吹き付けますが、日中は温暖。固い土壌は根の成長を制限し、浅い根のブドウ樹が育つことから、収穫量は大変少なくなります。黄白色の岩の多い目の詰まった土壌。芳醇な黒果実のブーケやホワイトトリュフ、スモークやスパイス香。筋肉質なタンニンを持つカベルネです。
収穫のタイミングが美しいワインを生む
完熟ワイン、完熟ブドウというイメージが強いカリフォルニアにおいて、セイヤン氏はあえて早摘みでブドウを収穫します。ブドウの熟度も大切ですが、同時にテロワールを表現させることも重要です。
この特別なテロワールをワインの中で最大限に表現するためブドウの収穫は他の畑より早く行います。この結果、ワインのアルコール度数も低めとなり、美しくエレガントなカベルネが生み出されています。
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