グレース ファミリーGrace Family
レア度200%『買いたくても買えない』
カリフォルニア最高峰のプレミアムワイン
グレース・ファミリーは米国内ではメーリング・リストに登録したメンバーしかワインを購入できない、レア度200%のプレミアムワイン。生産量が僅かなワインにもかかわらず、ウェイティング・リストには4,000人もの名前が連なっています。
買いたくても買うことができないマニア垂涎のワインそれがグレース・ファミリーです。
グレースファミリーの歴史
アメリカ海兵隊を1964年に退役したディック・グレースはサンフランシスコで証券業界に身を置いた後、妻のアンとの間にカーク、マーク、キムの3人の子供を成し、子どもたちが10代になった頃セント・ヘレナの北にビクトリア朝様式の古い屋敷を購入。それが有名なグレース・ファミリー・ヴィンヤーズの本拠地となりました。
1976年当時はまだ単なる農地で、ブドウ、プルーンやくるみの畑、養豚場に囲まれていました。その頃、そう遠くないところにあるボッシュ・ヴィンヤードの株を分けてもらって植樹し、家庭菜園のような趣味としてブドウ作りを始めました。
初収穫は1978年で、近所のケイマス・ワイナリーに運んだところ、故チャーリー・ワグナーは「ディック、これはすばらしいブドウだよ」と叫んだといいます。
カリフォルニア・ワインが隆盛し始めた頃、グレース・ファミリー・ヴィンヤーズはあっという間にカリフォルニアで初の「カルト・ワイン」に。その事に誰より驚いたのはディック夫妻自身でした。
現在は夫妻の長男カークがヴィンヤード・マネージャーを務め、バイダイナミクス農法に取り組んでいます。
グレースファミリーを手掛ける歴代ワインメーカー
歴代ワインメーカーにはチャーリー・ワグナー、ゲイリー・ギャレロン、ハイジ・ピーターソン・バレット、ゲイリー・ブルックマンを経て2014年夏にナパの新女流ワインメーカーとして広く認められるヘレン・ケプリンガーがワインメーカーに就任。
ヘレン・ケプリンガーはUCデイヴィス卒業後Paradigmでハイジ・バレットの助手を務め、ナパのいくつかのワイナリーで腕を磨いて2004年にプリオラートでワイナリー開業に携わり、2005-2009年ケンゾー・エステート、2009-2011年ブライアント・ファミリーのワインメーカーをハイジ・バレットの後を継いで務めました。自らの名を冠したワイナリー、ケプリンガーも有しています。
グレースファミリーの畑について
元軍人のディックは完璧主義者で趣味であっても妥協を許しません。所有した地所が偶然テロワールに恵まれ、ミクロクリマや土壌が素晴らしいカベルネを作り出すのに最適だったことが幸いしました。
植樹間隔を狭くし、ヨーロッパスタイルの樹間にすること、殺虫剤、除草剤の不使用などのバイオダイナミクス農法への取り組みのみならず、エッチング・ボトルや手描きのラベルでチャリティー・イベントを開催するなど、積極的に環境や社会に貢献する事業に取り組んでいます。
一方、近隣のワイン生産者とも良好なパートナーシップを結んできました。1978年から1986年までケイマスはグレース・ファミリーのブドウ供給を受けてワインを醸造しました。80年代後期にはハートウェル・エステート・ヴィンヤーズはグレース・ファミリーからカベルネ・ソーヴィニヨンの株をもらって植樹し、1999年までワインはグレース・ファミリーの施設で造られました。同様にヴィンヤード29が1989年に植樹した際、初めの1.2ヘクタールはグレース・ファミリーのボッシュ・クローンを植樹し、1998年までグレース・ファミリーの設備で醸造しました。
デヴィッド・エイブリューと並び称される著名栽培家ジム・バーバーはグレース・ファミリーが1976年に初めて0.4ヘクタールにボッシュ・クローンを植樹したのを担当しましたが、1992年に彼自身の畑を手に入れた際にグレース・ファミリーの畑からの株を分けてもらい、最初の2~3ヴィンテージはグレース・ファミリーの醸造施設でワインを造りました。
グレース・ファミリーがセント・ヘレナのエステート以外の畑で造るもう一つのワイン「ブランク・ヴィンヤード(ラザフォード)」のクローンは100%グレース・ファミリーのものです。