デリンガー (デリンジャー)Dehlinger
ロシアンリヴァー・ヴァレーのアイコン的ワイナリー
カリフォルニアワインを古くから飲まれている方なら、『デリンガー(デリンジャー)』という名前に反応してしまう人もいるんじゃないでしょうか。
デリンガーのワインは、メーリングリスト登録者だけでほぼ完売すると言われ、海外輸出なんてもってのほか。オーナーのトム デリンガー氏自身がまったくワイン造り以外に興味なく、プロモーションやメディアなどに出る事無いため、ワインだけでなくトム・デリンガー氏自身も幻の人物とされています。
今まで数々の輸入業者がワインの輸入を嘆願したであろう幻のワイン、デリンガーが、なんと正規輸入可能に!オンラインワッシーズでもお取り扱い開始となりました。
デリンガーの歴史
デリンガーが設立されたのは、1975年。ソノマのロシアンリヴァーヴァレーに最初の14エーカーのブドウを植えたのが始まり。
当時、ロシアンリヴァーヴァレーの名称はまだ確立されておらず、ロシアンリヴァーヴァレーの代名詞とも言えるピノノワールやシャルドネはほとんど植えられていなかったといいます。
またデリンガーは、禁酒法以降下火であった、ソノマカウンティ西部のワイン産地を復活させた生産者の一人でもあります。
当時28歳のトムは建築家の兄ダンと一緒にセバストポールの町の外れにあるヴァンヒルロード沿いにあった、昔ながらのリンゴ農園を改修し、小さなワイナリーを建てました。
ロシアンリヴァーヴァレーでのワイン造りの先駆けであった当時、ワイン造りに携わる人も少なく、知識や施設、設備何もかもが十分ではありませんでした。試行錯誤の繰り返しの中、徐々にロシアンリヴァーヴァレーの気候がワイン造りに適している事、特にヒルサイドの土壌、畑の向きがより良い事に気づいていきました。
最初の頃はワインの品質に定評はあったものの、その生産量の少なさからローカルの間で知られるのみのワイナリーでしたが、時が経つに連れてデリンガーの評判は、全米へと広がっていきました。
以降、40年以上に渡りロシアン リヴァー ヴァレーの自社畑のブドウを使い、最高のワインを造り続けています。
そして現在は、カルメンとエヴァという2人の娘さんも携わり、日々ワイナリー、ヴィンヤードの仕事を見ているとの事。
植え替えの時期になったブドウの樹の世話をはじめ、畑の手入れを続けながら、決してぶれることのない、最高のブドウ栽培、ワイン醸造をするというデリンガーならではの手造りワインを生み出すことに情熱を燃やしています。