ピエドラサッシPiedrasassi
今注目のワインメーカー”サシ・ムーアマン”と人気料理人ピーター・パスタンの最強タッグ
ピエドラサッシは二組の夫婦がオーナーとしてこだわりのワインを造る非常に小さなワイナリー。2015年現在、年間生産量はでわずか1500ケースのみ。
一組はサシ&メリッサ・ムーアマン夫妻。 サシは日系二世で本名:むさし。新進気鋭のワインメーカー、コンサルタントとして注目を集めている人物。ワインメーカー/共同オーナーとしてドメーヌ・ド・ラ・コート、オレゴンのイブニング・ランド・セブン・スプリング・ヴィンヤード、ワインメーカーとしてストルプマン・ヴィンヤード、コンサルティング・ワインメーカーとしてサンディとペンス・ランチと幅広く、その造る酒質の確かさは多くの評価を受けています。
もう一組はピーター&エイミー・パスタン夫妻。ワシントンDCで高い評価をうける料理人・プロデューサー。ワシントンDCで一番おいしいと評価されるイタリアン・レストランの「オベリスク」、ピザッテリア「2エイミーズ」のシェフ。
二組の夫婦のワイン造りのコンセプトは、いつも大きな感銘を受けるブルゴーニュ、北ローヌ、トスカーナ、ピエモンテで造られる土地の個性が現れ、料理と共に楽しめるワイン。
特に北ローヌであればアルベール・デルヴューの造るコート・ロティ、イタリア・フリウリのスタンコ・ラディコンの造るリボッラ・ジャッラの様なワインをカリフォルニアで造ろうと、まずは冷涼地で育つシラー種からワインを造り始めたのが2003年。
2007年にはアロヨ・グランデのリム・ロック・ヴィンヤードからのシラーと2種の白ワイン(果皮と共に醗酵する)を造り始め、ピエドラサッシの実質的なスタートとなりました。
ワイナリーの名前はイタリア語で「岩と石」を表し、また二人のオーナー・ピーターとサシの音節が入っていることから名付けました。
ヴィンヤードについて
ワイン造りのコンセプトは「冷涼地のシラーから料理と共に楽しめるワインを造ろう。」 サンタ・バーバラ・カウンティの特徴ある各地から個性あふれる葡萄を調達しています。
内陸部にあり、2013年にAVAに認可されたばかりの西側に比べやや暖かいバラード・キャニオン、砂地で薫り高くマイルドなシラーとなるサンタ・マリア・ヴァレー、冷涼で酸が際立ちスパイシーなワインとなるサンタ・イネズ・ヴァレー、サンタ・リタ・ヒルズ。 またサンタ・バーバラより北のアロヨ・グランデの海に開け、冷たい風が吹き込む西側地区の畑からも特徴ある葡萄を調達しています。
ワインメイキングについて
収獲は他の生産者より少しだけ早めで、果実味とアルコールのバランスを取ることに最新の注意を払います。酸は強すぎず自然な酸が程よく存在する程度を理想とし、食事と共にあるワインを求めるピエドラサッシにとって、最も重要な部分です。
醗酵は一部を全房醗酵(梗が付いたまま)、野生酵母のみ、コンクリートタンク、オークカスク(木樽)など葡萄の状態に合わせて使いわけ、醗酵時点ではSO2を入れません。樽熟成は500Lのパンチョンを使い、ワインが樽を通して適度に空気を取り込み、樽の香りを多く付けないようにしています。
瓶詰の際、最低限度のSO2を加え、瓶熟してなおワインが畑の個性を雄弁に語るワインを目指しています。