ハートフォード ファミリー ワイナリーHartford Family Winery
ハートフォード ファミリー ワイナリーの早わかりポイント
- カリフォルニアワイン界でもひときわ精彩を放つきら星のようなワイナリーby ロバート・パーカー
- 元弁護士ドン・ハートフォード氏が所有する家族経営ワイナリー
- Wine Spectator Top 100 Wines上位に3回に渡りランクイン
- 素晴らしいシャルドネとピノに加え、カリフォルニア屈指のジンファンデルのスペシャリスト
ワイン通でも手に入らないソノマの隠れた宝石
ハートフォード・ファミリー・ワイナリーは、1994年設立のロシアン・リバー・ヴァレーにある小さなワイナリー。シングルヴィンヤードのピノ・ノワール、シャルドネ、樹齢100年近い古樹のジンファンデルを中心に、個性的でこだわり抜いたワインを造るブティックワイナリーです。
米国で9番目に大きいワイン生産者とされる大手、ケンダルジャクソンの傘下にありながら、手作り・少量生産にこだわったワイン造りを行っています。
ハートフォードのワインは、価格高騰が進むカリフォルニアワインの中でも、比較的リーズナブルな値段であるのも魅力的のひとつ。しかしながら、シングル・ヴィンヤードの多くは市場に出回ることなく、ワインクラブ会員のセラーや高級レストランに直行することになるため、知る人ぞ知るソノマの隠れた宝石と言われています。
ハートフォードに対する世界的な評価
ハートフォードのワインは、ホワイトハウスで何度も供され、ロバート・パーカーを始めとした評論家からも高い支持を受けています。
ロバート・パーカーのワイン・バイヤーズ・ガイドでは、ピノ・ノワールとジンファンデルが5つ星を獲得し、ワイナリーとしての評価も5つ星を獲得しています。
また、ワインアドヴォケート誌 第216号においては下記のようにコメントしています
主な受賞歴
- “1996年 Artisan Winery of the Year” ワイン&スピリッツ誌
- “1996年 トップ・ワイン・オブ・ザ・イヤー” ボナ・ペティ誌
- “Top 100 Wines of 2003 第6位 / ハートフォード ヴィンヤード ジンファンデル2013”
ワイン・エンスージアスト誌 - “2004年 Artisan Winery of the Year” ワイン&スピリッツ誌
- “100 Best Wines of 2006 / ストーン・コート ヴィンヤード シャルドネ2003”
ワイン&スピリッツ誌 - “2008年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー” ワイン&スピリッツ誌
- “2010年 トップ・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー ” ワイン&スピリッツ誌
- “Wines of the Year 2016 第10位 / ロシアン・リバー・ヴァレー・ジンファンデル2014”
ワインスペクテイター誌 - “Wines of the Year 2017 第21位 / ロシアン・リバー・ヴァレー・ジンファンデル2015”
ワインスペクテイター誌 - “Wines of the Year2020 第44位 / ロシアン・リバー・ヴァレー・シャルドネ2018”
ワインスペクテイター誌
ハートフォードのワインについて
ハートフォード・ファミリー・ワイナリーのワインメーカーは、1990年代初期から20年以上ワイン造りに身を投じてきたジェフ・スチュアート。過去にはデ・ローチやラ・クレマなどでワインを手掛け、その知見を余すところなく生かしたワイン作りをしています。
畑の一部にバイオダイナミックスを導入し、収穫は手摘み。ピノ・ノワールとジンファンデルは除梗し、低温浸漬を経て、自然酵母で発酵します。フレンチオークで熟成し、ほとんどのワインはワイン本来の風味と質感を残すために清澄もろ過もせずに瓶詰めされます。伝統的な醸造手法を採用することで、テロワールの個性を最大限に引き出しています。
ハートフォード・ファミリー・ワイナリーは、シングルヴィンヤード(単一畑)からのワイン造りを得意とし、最近のヴィンテージでは約25種類の異なる畑から、畑の個性を引き出した表現力豊かなワインをリリースしています。
ハートフォード・ファミリー・ワイナリーのリリースするワインラベルは2種類。
『ハートフォード・コート』の名でリリースされるのは、ブルゴーニュ品種から造られるワイン。シングルヴィンヤードのピノ・ノワールとシャルドネは、生産量がわずか93ケースから最大でも800ケースほどです。
『ハートフォード』という名前が使用されるのは、ジンファンデルを始めとしたその他の品種。なかでも、オールド・ヴァイン・ジンファンデルは、樹齢80~100年のカリフォルニアで最も古いジンファンデルの一つから収穫したブドウを使い、生産量もごくわずかです。
ハートフォード・ワイナリーの歴史
1994年にハートフォード・ファミリー・ワイナリーを創業したのは、ドン・ハートフォードとその妻ジェニー。弁護士を志していた二人は学生時代、ロースクールで出会いました。
卒業後、ドン・ハートフォード氏は弁護士業を生業に。東京の法律事務所やカリフォルニア州最高裁判所、ワイナリーの顧問弁護士などを務めました。
かたやジェニーさんはと言うと、ロースクールを卒業後は、ワイン造りを始めたばかりの父を手伝うため、弁護士事務所ではなくワイナリーのマーケティングや販売を行うようになります。
実は、ジェニーさんはケンダルジャクソン創業者ジェス・ジャクソンの娘。当時は、まだあまり知られていなかったケンダル・ジャクソンを世に広めるため、ジェニーさんは世界中を飛び回っていました。
そして1994年、ついにドン&ジェニー・ハートフォード夫妻は、ロシアン・リバー・ヴァレーにハートフォード・ファミリー・ワイナリーを設立しました。現在は、娘ハイリーと息子マックリーンとともにワイナリーを運営しています。