ル プティ ペイザンLe P'tit Paysan
ユニークなキャリア
コネチカット州出⾝のイーアン・ブランドは、⼤学で環境科学を専攻し、ユタ州野生物局で魚類の生息調査をする調査官からキャリアをスタートしたというユニークな⼈物。その後エクアドルで警備隊に従事したりアラスカに移住するなど、様々な職業と住居を経験し、若くして多くのチャレンジと冒険に⾝を投じてきました。
ボニー・ドゥーン・ヴィンヤードで時給アルバイトからスタート
サーフィンが大好きなイーアンは、その後カリフォルニアへ移りますが、移住間もなくしてお⾦が底をついたため、サンタ・クルーズ・マウンテンズのボニー・ドゥーン・ヴィンヤード(BonnyDoonVineyard)で時給アルバイトの仕事に就きました。
ワイナリーに住み込みながら畑とセラーでのあらゆる仕事をこなしていくうちボニー・ドゥーンの創設者で醸造家のランドル・グラムに認められ、2003年にはアシスタント・ワインメーカーに抜擢されます。その後、ビッグ・ベイスン・ヴィンヤーズ(BigBasinVineyards)、ニコルソン(Nicholson)、ピアース・ヴィンヤーズ(PierceVineyards)のワインメーカーとして活躍し、幅広いフィールドで自身の経験を積み上げていきました。
セントラル・コーストは秘めた可能性の宝庫
多くの⼈は、モントレー湾周辺を囲む⼟地から素晴らしいワインが造られていることをしばしば⾒過ごしているとイーアンは指摘します。
彼はサン・ベニート・カウンティ(モントレー内陸部)の⼀⾓に、岩がごろごろ混じる表⼟の下層に⽯灰質⼟壌が広がる⼟地を⾒つけ、⾃らの畑を興すことを決めます。そして2008年、妻ヘザーとともに「Le P'titPaysan(仏語=小さな農家)」のブランドを⽴ち上げ、サン・ベニート・カウンティの微気候と⼟壌ごとに適正な品種を選び植え付けました。
イーアンはいくつかのヴィンヤード・コンサルティングを兼ねる⼀⽅で、「ル・プティ・ペイザン」ではその特異性を損なわず、エッジが軽やかに研ぎ澄まされたワインを造ることを意識しています。小さな醸造所はモントレー、サリナスの町にあります。
評価
WineEnthusiast2013:40Under40:America'sTastemakers