ペンフォールズPenfolds
オーストラリアワインの最高峰
ペンフォールズ社の創業は1844年、イギリスから移住してきた医師クリストファー・ローソン・ペンフォールドが、南オーストラリア州の州都、アデレードの近郊マギルの地で、彼の住む住居(グランジ)で葡萄を植えたことに始まります。当初のペンフォールズではシェリーと酒精強化ワインの生産が主流だったといいます。
ワイナリーが大きくなるにつれ、クリストファーの医師としての名声も高まり、ワイナリーの経営の多くがメアリーにまかされるようになりました。この頃、挑戦したクラレットとリースリングは人気を博していきました。
1870年にクリストファー・ローソンが亡くなってから、彼の妻メアリーの手に受け継がれ、サウス・オーストラリアで最も成功しているワイナリーとして成長していきました。
フラッグシップワイン、グランジの誕生
ペンフォールズの転機となったのは、なんと言ってもグランジ・ハーミテイジの誕生です。現在はグランジと名を変えたこのワインは、同社のチーフ・ワイン メーカーであったマックス・シューバートが、1950年にワイン造りを学ぶためにボルドーに渡り、帰国後に造り上げた逸品。
すぐにグランジは賞を獲得しはじめ、瞬く間に世界中で最も高く評価されるワインの一本となりました。1998年、マックスは、デカンタ・マガジンの「今年の人」に選ばれました。ペンフォールズ・グランジは生誕後50年目に、南オーストラリアのヘリテージとして登録されました。
世界を驚愕させた彼のワインは、オーストラリアだけでなく世界を代表する銘醸ワインのひとつとなっています。
その後、ドン・ディッター、ジョン・デュヴァル、そして2003年からピーター・ゲーゴとチーフ・ワインメーカーは変わりましたが、マックス・シューバートによって確立されたペンフォールズ社のハウス・スタイルである伝統的なワイン醸造哲学はただ受け継ぐだけではなく、守り続けられています。