ボー フレールBeaux Freres
世界的ワイン評論家ロバート・パーカーJr.の義弟がオレゴンでピノノワール専門に作るワイナリー
「ボー・フレール」とはフランス語で「義理の弟」の意味。オーナーであるマイケル・G・エッツェルの義兄が、あの世界的なワイン評論家のロバート・パーカー Jrだったことに由来します 。
マイケルは、1986年にオレゴン/ウィラメット・ヴァレー/リボン・リッジに約36haのピノノワールに最適な土地を見つけ、世界基準のピノ・ノワール造りを目指し、義兄であるロバート・パーカーJr.と共同購入しました。当時は豚の放牧場だったといいます。現在も黒豚の親子がワイナリーの近くで飼われ、ワイナリーのマスコットになっているそうです。
共同オーナーの一人としてロバート・パーカーJr.も名を連ねていましたが、創業28年を迎えた2017年、義兄のロバート・パーカーJr.と今までの共同オーナーのロバート・ロワの引退に伴い、シャンパーニュのアンリオが共同オーナーになっています。
マイケルの持ち株は変わらず、ワイナリーの経営・操業も以前と変わらず、マイケルは栽培管理に多くの時間を注ぎ、3人の息子の次男マイク・エッツェル・ジュニアがワインメーカーを務めています。
アンリオは現在ブルゴーニュの大手ネゴシアン・ブシャール・ペール・エ・フィスやシャブリの大手ウィリアム・フェーブル、ボージョレーやボルドーの生産者もその傘下に所有しています。マイケルは今後、それぞれとの情報交換と技術シェアを増やしていくが、ボー・フレールの生産量、畑・ワインに対する考え方を変えることはないと語っています。
ボー・フレールの畑について
ボー・フレールの畑は約12ヘクタール、標高120m、南東/南/南西を向く急斜面で、海洋性堆積物が隆起したウィラケンジーという古い時代の細かく裂けた砂石を含む、水はけが良い土壌です。そのうち9ヘクタールに1988年より植樹を開始。自根のポマール・クローンとウェイデンスヴィル・クローンが中心で、一部台木に接木したディジョン・クローンもあります。
現在樹齢は約30年。ワインの初リリースは1990年。2002年よりビオディナミ農法に切り換え、現在はコンポストも自社で造る完全なビオディナミ農法で葡萄を育てています。
1990年代後半には近隣にアッパー・テラスという自社畑も購入し、ディジョン・クローン主体で植樹。ビオディナミ農法で育て、2002年ヴィンテージからリリースしています。
現在はもう一つセクィターという自社畑をアッパー・テラスに隣接した場所に持ち、セクィター・ブランドでワインをリリースしています。
ブルゴーニュを模範とし、樹間を狭く収量を制限し、テロワールの個性を葡萄に反映させ、自然酵母で発酵、酸化防止の亜硫酸添加は最低限にとどめています。