ペイ ヴィンヤーズPeay Vinyards
ピーターマイケルを手掛けた才媛ヴァネッサがアナポリスの個性を表現
ペイ・ヴィンヤーズは2001年ソノマ・コーストの最北アナポリスに自社畑を開墾して創業。 ニック・ペイとヴァネッサ・ウォン夫妻が栽培と醸造を担当し、兄弟のアンディ・ペイとエミー夫妻が販売と経営に携わっています。
22haの自社畑は太平洋から6kmだけ内陸に入ったソノマ・コースト最北西部山間の「アナポリス」地区にあり、海からの冷たい霧と風で気温は低く保たれ、日照に恵まれています。
土壌は海底が隆起したもので、砂、シルト(沈泥)が主で水はけがよく、痩せた土壌。土地購入時には畑はリンゴと洋梨の果樹園でしたがこの痩せた土壌にはワイン用葡萄栽培に適しています。
栽培品種はピノ・ノワール、シャルドネ、シラー、ヴィオニエ、ルーサンヌとマルサンヌで、ウィリアム・セリエムとフェイラ・ワイナリーなどにブドウを販売しています。
醸造施設はヒールスバーグの北に位置するクローヴァーデイルにあり、アナポリスの畑からは約2時間山道を通って葡萄を運ばなければなりませんが、夜間収穫で午前中に醸造施設に到着する為、葡萄は冷えたまま醸造に入れます。
ヴァネッサはUC Davisとボルドー・インスティテュート・エノロジーで学び、フランスではCh.ラフィット・ロートシルト、ドメーヌ・ジャン・グロ、カリフォルニアに戻ってからはハーシュ・ヴィンヤーズを経てピーター・マイケルで醸造家としての名声を獲得。2001年からは自らのブランド・ペイに専念しています。
ニックはUC Davis出身。長年サンタ・クルーズ・マウンテンで醸造家を務め、ニュートン時代にはジョン・コングスガードに師事しています。現在は有機農法で栽培管理を担当。
ペイ ヴィンヤーズはfish friendly farmingと総合病害虫管理(IPM)のライセンスを保持し、バイオ・ディーゼル燃料、太陽光発電を取り入れています。近年注目されているIPOB=In Pursuit of Balance(バランスの探求)=バランスの取れたワイン造りを推進するグループのメンバーです。