このピノ・ノワールは、5年以上の熟成を経てリリースされる、極めて生産量の少ない希少なキュヴェ。包み込まれるようなタンニンと長い余韻を備えた、魅惑的な一本です!
■テイスティング・コメント
ドライ・ストロベリーやブラックチェリーなど赤・青・黒系果実のアロマに、杉やポプリ、バラの花びら、ドライタイムなどのハーブ、さらにココアやチョコレートのニュアンス。黒鉛やベーキングスパイス、ミネラル感など、幾層にも重なる香りが溢れ出します。フレッシュな果実味に、ハツラツとした酸味とシルキーなタンニンが調和し、クラシックなストラクチャーを構成。エキゾチックなスパイスやナッツ、火打石のような風味が、エネルギッシュで長い余韻へと導きます。
著名なワイン誌ジェームス・サックリングでは「信じられないほどピュアでパワフル」と称賛され、【98点】という高得点を獲得した秀逸な一本です。飲む頃:2024~2039年。
■栽培について
ニュージーランド/セントラル・オタゴのベンディゴに位置する、自社畑「ホーム・ヴィンヤード」の小さな区画のブドウを使用しています。収量は非常に低く抑えられており、35hL/haを超えることはありません。
セントラル・オタゴのベンディゴ全体を一望できる場所に位置するホーム・ヴィンヤードは、片岩、粘土、石灰岩などを含む稀少な混合土壌から成り、ピノ・ノワールの栽培に理想的な環境です。畑は北向きのテラス状に広がり、標高320~390mの急斜面は日当たりに恵まれる一方、夜間は冷涼な気候となるため、フレッシュで凝縮感のあるワインが生み出されます。
「レトロスペクト」の区画は、ホーム・ヴィンヤードの中でも「キュヴェ・オー・アンティポード」専用区画のすぐ隣に位置し、深い石灰岩をベースとした浅い粘土質土壌が特徴です。表土の厚さは約40cmで、これは「キュヴェ・オー・アンティポード」専用区画の半分の厚さとなっています。
■醸造について
ブドウは100%除梗され、畑に存在する野生酵母のみで発酵されます。ピジャージュは抽出を最小限に抑えるため、発酵中に1回のみ行われ、色合い、タンニン、エキス分が穏やかに引き出されます。発酵後は、樽内で自然にマロラクティック発酵を行い、18カ月間熟成。軽い卵白清澄ののち、ノンフィルターで瓶詰めされ、その後、瓶内で最低5年間にわたりセラー熟成されてからリリースされます。リリースまで徹底的に管理されたこのワインは、年々そのディテール(細部)の精度を高めており、いつまでも続くような余韻が魅力です。アルコール度13.5%。
■プロフェッツ・ロックについて
プロフェッツ・ロックは、ニュージーランド/セントラルオタゴで唯一無二のワインを造るため、1999年に創業しました。その実力は、ミシュランガイド全世界版において、トップ 50のレストラン中 15以上のレストランがプロフェッツ・ロックのワインを採用していることからも、うかがい知ることができます。
また、醸造家ポール・プジョル氏は、英国の著名評論家ジャンシス・ロビンソンから、いずれ世界のワイン界をリードするだろうをいう逸材ワインメーカー5人の内の1人と評価されています。
- Prophet's Rock Retrospect Pinot Noir[2019]
- ニュージーランド/セントラルオタゴ/ベンディゴ
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: やや重口
- ピノノワール100%
- 750ml