イタリアの品種ヴェルメンティーノ55%、コルテーゼ45%のブレンド。レモン、ブラッドオレンジ、アンズ、青リンゴのアロマ。オイルの様な滑らかな口当たりと、塩味を感じさせてくれる美しいミネラルがあります。アルコールが11%と比較的低く、喉越しがとても優しいです。食事との相性を考えながら過ごす野暮な時間は放棄して、何も考えずに飲むべきワインです。古樽発酵/熟成。除梗前に2-3日のマセラシオン。半年のシュール リを経てボトリングされています。
■フレデリック・スティーヴンソンについて
フレデリック・スティーヴンソンは、はじめ、突如として南オーストラリアのアデレードに販売され始めた謎のワインでした。
それもその筈、フレデリック・スティーヴンソンとは仮名であり、その正体はスティーヴン・クロフォード。フランスでワイン造りを学んで故郷に戻ったばかりの青年だったからなのです。
仮名を使用したのは、自身が望むスタイルを造り続ける事で周囲から敵視されたり、家族が後ろ指を指されるのではないかと考えたのです。ルーシー マルゴーやショブルックのワインが、当時は殆ど流通しておらず、スティーヴンはオーストラリアに於ける自分を異端として捉えていた訳です。
複数の無名アーティストをラベル・デザイナーに据え、突如としてサンプル・ボトルをワインショップに送りつける事でビジネスの礎を築いたスティーヴン。つい数ヶ月前までは無名の存在であり、アデレードの街中にある古ぼけたガレージでワインを造っている事など誰も露知らずだったミステリアスでアンビシャスな生産者です。
- Frederick Stevenson Bianco[2021]
- オーストラリア/南オーストラリア/アデレードヒルズ
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- ヴェルメンティーノ55%、コルテーゼ45%
- 750ml