ポール ホブス ワインズPaul Hobbs Wines
世界中の称賛を浴びる天才醸造家ポールホブス
ポールホブスは、今や、手掛けるワインは世界中の称賛を浴び、今世紀を代表する醸造家と称されている天才醸造家。
1978年にナパ・ヴァレーのロバート・モンダヴィ・ワイナリーでワイン・メーカーとしてのキャリアをスタートした後の25年間、ポール ホブスはモンダヴィ、オーパス・ワン、ソノマ・カウンティにあるシミ・ワイナリーや、醸造コンサルタントとしてチリやアルゼンチンでその技術と専門知識に磨きをかけました。またこの間、ポール ホブスはヨーロッパの主要ワイン産地を頻繁に訪れ、さらなる技術やアイデアを蓄積しました。
ポールは1991年にカリフォルニアに念願だった自身のワイナリー、ポール・ホブス・ワイナリーを、1999年にはアルゼンチンにヴィーニャ・コボスを、2000年にはカリフォルニアにクロスバーン・ワイナリーを設立するなど世界を股にかける醸造家として活躍しています。
天才醸造家ポール ホブスについて
11人兄弟の中で育ったポール・ホブスのブドウ畑に対する強い興味は、1969年ニューヨーク北部地方の彼の家族の農場に初めてブドウが植えられた時に芽生えました。それは彼の父親が、ポールがワイン醸造に携わる仕事をしたいという、強い気持ちに気が付いてまもなくのことで、父は直ぐにポールをそのプロジェクトの責任者にしました。ポールはノートルダム大学に通っている時に初めて世界のワインを経験しました。ある日、ポールはクリスチャン・ブラザースの前ワインメーカーでもあった当時の植物学の教授に、彼が毎週やっているワイン・ティスティング・セミナーに出席するよう勧められました。これがきっかけとなり、一生の仕事となるキャリアの情熱に火がついたのです。
1975年、ポール ホブスはUCデイヴィス醸造学科の食物学の修士コースに入学しました。ヴェルノン・シングルトン教授の指導の下、オーク樽の熟成について書かれた彼の修士論文はカリフォルニアのプレミアム・ワイン・コミュニティーの人々の相当な注目を浴びました。現在でも、ポール ホブスの樽に関する知識は右に出る者がおらず、樽を使用したワインのマスターと言っても過言ではありません。
才能を見出したロバート・モンダヴィは直ぐに彼を研究技術者として雇いました。しかしワインを造ることを目標にしていたポール ホブスは、直ぐに技術者用の白衣とセラー係の作業着を交換しました。価値のある実地経験は見習い期間となり、1979年には醸造家へ昇進しました。その後、オーパス・ワン・チームに配属され1981年には醸造担当のヘッドになり、4年間その地位に留まりました。
1985年、ポールはソノマの歴史あるシミ・ワイナリーにアシスタント・ワインメーカーとして入社しました。彼に課せられた最初の仕事のひとつに新しいカベルネ・ソーヴィニョンのスタイル造りがありました。醸しや果実を丁寧にやさしく扱う事によりリッチでしなやかなワインを造り、雑誌や評論家、一般消費者の注目を引きました。1989年には副社長兼ワインメーカーとなり、カリフォルニアのプレミアム・ワイナリーの醸造プログラムを指揮する最初の機会となりました。
彼は他のニューワールド・ワインのポテンシャルに興味を持ち、1988年にチリとアルゼンチンのワイン産地を巡り、そこでニコラス・カンテーナに出会いました。カンテーナは翌年の1989年にポールをメンドーサに招待し、アルゼンチン最初のワールド・クラス・シャルドネを造る新しいプロジェクトの担当をお願いしました。否応なしのチャレンジであったこの経験は、ポールにとって独立をする触媒となりました。
1991年にカリフォルニアにポール・ホブス・ワイナリーを、1999年にはアルゼンチンにヴィーニャ・コボスを、2000年にはカリフォルニアにクロスバーン・ワイナリーを設立。
ナパ、ソノマ、アルゼンチン、チリ、ハンガリーの技巧的ワイナリーのコンサルティング・ワインメーカーとしても活躍しています。
最近では、2008年にアルメニアでも、ヤコブ家とタッグを組み、ヤコビアンホブスを設立し、2011年には、フランス南西部のカオールの名門ジョルジュ・ヴィグルーのベルトラン・ガブリエル・ヴィグルーとタッグを組み、クロッカスを設立しています。また、ポールの故郷であるニューヨークのフィンガー・レイクス地方でのリースリングの栽培も行っています。
ポール ホブスは、2000年12月「Connoisseurs’ Guide to California Wine(コノサーズ・ガイド・トゥ・カリフォルニア・ワイン)」において「Winemaker of the year」に選ばれました。2004年には「The Quarterly Review of Wines(ザ・クオータリー・レヴュー・オブ・ワインズ)」に於いて「Most important winemaker in California(カリフォルニアの最も重要なワインメーカー)」に選ばれました。2013年にはアメリカの経済誌「Forbes」において、「The Steve Jobs of Wine」と名付けられました。ポールの造るカリフォルニアとアルゼンチンのワインは評論家達から最高の称賛を受けています。
ポールホブスが手掛けるブランド
ポール・ホブス・ワイナリー
ポール・ホブス・ワイナリーは、ポール ホブスが何人かのパートナーと共に、1991年ソノマに設立したワイナリー。このワイナリーは少量生産で手工芸的ワイン、ナパ・ヴァレーとソノマ・マウンテン、ロシアン・リヴァー・ヴァレーのシングル・ヴィンヤード・ワインを専門とするワイナリーです。ロシアン・リヴァー・ヴァレーには14エーカーのピノ・ノワールの自社畑リンゼイがあります。一流建築家がデザインを手がけたリンゼイ・ヴィンヤードでのワイナリー建設は2003年に完了し、2006年の夏にはプライヴェート・ゲストハウスが完成しました。
クロスバーン・バイ・ポール・ホブス
クロスバーン・ブランドはポールにとって、新しいアイディアや最新技術を用いてワインを造ることができる、常に若い世代の消費者をイメージして造られる、いわば「最先端」を走るワイナリーです。これは、ある程度イメージと顧客層が確定してしまったポール・ホブス・ブランドでは実施できないことで、ハングリー精神旺盛で常に変わり続ける新しいジェネレーションへの挑戦のメッセージでもあります。
コボス(アルゼンチン)
アルゼンチン・マルベックの最高峰としてファースト・リリースの 1999 年ヴィンテージ以来、高い評価を獲得し続けているワインです。樹齢 80 年以上の自根のマルベックから造られるこのワインはアルゼンチンの黒い宝石と言われています。2002 年のファースト・ヴィンテージから現在まで、高品質アルゼンチンワインの代表格として世界中の評論家やコレクターから注目を浴びています。
フェリーノ(アルゼンチン)
品種の個性とテロワールが表現されたワインは、純粋なアルゼンチンの果実・酸・タンニンのバランスのとれた凝縮したワインです。シャルドネ、メルロ、マルベック、カベルネ・ソーヴィニョンを生産しています。
ブラマーレ(アルゼンチン)
ブラマーレ・ブランドは、メンドーサで最良のブドウ産地とされるルハン・デ・クージョとバジェ・デ・ウコのサブアペレーションのテロワールの違いを飲み比べる事ができる教材的ワイン。ルハン・デ・クージョは果実味、バジェ・デ・ウコはスパイスが特徴的です。