ニュージーランド/ネルソンにおけるワイン造りの開拓者が造る、2000円前後のおすすめリースリング!!
■生産者のコメント
2023年のオールド・コーチ・ロード リースリングは、華やかなマンダリンの花やジンジャーのような香り高い魅力的なアロマが芳醇な味わいを包み込んでいます。メロン、アプリコット、レモンピール、柑橘のニュアンスがある、やや辛口のジューシーなスタイルで、ミネラル感と生き生きとした酸味が口の中に広がり、余韻へと続きます。
■栽培について
ニュージーランド/ネルソンにある自社畑(エデンズ・ロード)から収穫したブドウが使われています。畑は海から15kmに位置し、南にはリッチモンド山脈が横たわっています。岩と丸い石が多く、農機具にとって非常に硬い土壌ですが、ネルソンの豊かに降り注ぐ日差しの暖かさを保ち、ぶどうを夜の寒さから守って成熟させるには不可欠です。
■醸造について
ブドウは、収穫後、圧搾、ステンレスタンクで低温で発酵させます。発酵は完全な辛口となる前に温度を下げて少し早めに止めます。これによってワインにある程度の糖分(2023年は約12g/L)が残り、豊かな酸と絶妙にバランスする自然な甘味が与えられます。
■サイフリードについて
ニュージーランド/ネルソンのワイン造りの歴史は、1973年にオーストリア出身のヘルマン・サイフリードと妻のアグネスがワイナリーを開いたことから始まりました。当時、ネルソンには他にぶどう畑がなく、ワイン造りは不可能だと思われていました。しかし、ヘルマンの努力により成功を収め、ネルソンには次々とワイナリーが誕生し、今日ではニュージーランドの主要なワイン産地の一つとなりました。
現在、サイフリード家は185haのぶどう畑を所有し、年間10万ケースのワインを生産しています。家族経営で、ヘルマンがぶどう栽培、妻のアグネスが経理、息子のクリスがワイン醸造、長女ハイジが醸造アシスタント、次女アンナがマーケティングを担当しています。クリスは世界各地でワイン造りの経験を積み、家族経営の利点として自由な意見交換ができることを挙げています。
また、彼らは環境に優しい農業を推進する「サスティナブル・ワイングローワーズ・ニュージーランド」のメンバーであり、農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、省エネルギーや二酸化炭素排出量削減のための取り組みを行っています。
特に評価が高いのは、ドイツ系品種のリースリングやゲヴリュツトラミナーです。ヘルマンはリースリングなどの品種を粘土質土壌に、ソーヴィニヨンブランなどのフランス系品種を砂利の多い土壌に植えることで、それぞれの品種の特性を引き出しています。赤ワインではピノ・ノワールにも力を入れ、ネルソンの気候に適した良質なピノ・ノワールを生産しています。
- Old Coach Road Riesling Nelson ( Seifried )[2023]
- ニュージーランド/ネルソン
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: やや辛口
- リースリング
- 750ml