ブルゴーニュBourgogne

深い紫色。煮詰めたような甘みを感じる赤系果実のアロマに、味わいにはピノ・ノワール特有の素朴さを持ち合わせる。程よい酸は、熟成も期待できるが、若いうちは、動物的なニュアンスも感じられるフルボディのワインで、ブーケは熟成と共に進化する。

フィサンは繊細に色付いたワインで、そのタニックなストラクチャーに驚かされる。また繊細さを上回る力強さが特徴と言える。心地よい酸を備え、頑丈さも見せる。このワインを構成するマチエールからすると、しばらく寝かせるべきワインに属する。若い時は動物的で野性的、毛皮、ムスクのアロマ。“恰幅の良い”ワインで年と共に開花してゆくブーケを持ち合わせる。

ドメーヌが所有する区画はバタールの最上部、ル・モンラッシェの真下。バタールとしては比較的浅い土壌で、すぐ下に石灰岩の母岩が横たわる。きわめて力強く、粘着性のあるリッチな味わいだが、同時にミネラルも強く感じられる。熟成のポテンシャルは極めて高く、20年以上かけて徐々に進化するだろう。

“ニュイ”のアペラシオンはコート・ド・ニュイにおいて最もこくがあり、最もがっしりとした骨格で、最もタニックなワイン。一般的にニュイは4～5年で飲み頃になるとしたら、レ・プラトーは10数年待っても素晴らしく熟成する。味わいは濃く、色は暗めの赤。香りはパワフルで複雑。サクランボ、カシス、毛皮、トリュフを思わせる。タニックなストラクチャーとタンニンとのハーモニーにより、恰幅の良いワイン

深いルビー色をし、赤い果実のアロマを伴ったウイキョウの香り、そしてエネルギッシュな個性を併せ持つ。この美しい酸はワインを完璧なまでにバランスよく、そして長熟ワインに仕立て上げている。

上部ジュラ紀の泥灰石灰質土壌は、シャルドネの栽培に特に適している。ワインは非常に繊細で、果実味と芳香に満ちている。スー・ル・シャトーの気候はアペラシオンの中でも最も格調高く、白い花、黄色い果実、ミネラルの生き生きとしたアロマを兼ね備えている。ファーストヴィンテージは2018。

濃縮感がありタニックでそのキャラクター、繊細さ、エレガントさと調和する。特に繊細さが特徴のワインで、早く飲むことも出来るが、良い年は熟成させても素晴らしい状態で楽しめる。

ゴヌーが所有する唯一のグラン・クリュがコルトン・ルナルド。しばしばソヴァージュ（野性的）と表現されるクリマだけに、動物的なニュアンスを伴う。煮詰めたラズベリーやカシスのフレーバーに、熟成に連れてシャンピニヨンなど複雑な香りが漂う。しっかりしたストラクチャーはこのドメーヌならでは。時代に迎合しない、唯我独尊のワイン。

全てのワイン愛好家にお勧めしたい、食事に合わせやすい日常向けワイン。果実をかじっているかのような、いきいきとした、フレッシュで果実味溢れるスタイル。口当たりはしなやかできめ細かく、若々しく爽やかな喜びを与えてくれます。

強い果実味とリッチなタンニン、黒に近い暗い色で、長熟向きのワイン。若いうちはオリエンタルなスパイス、ヒマラヤ杉、タバコ、カンゾウ、カカオのアロマを伴うパワフルさに溢れ、またすみれやブルーベリー、ジャスミンのニュアンスも感じられる。

標高300mで、東と南東に面する斜面。収穫時に厳しい選果が行われ、全て除梗。18-21日間ステンレスタンクにて漬け込み、6-8日間密閉タンクにて発酵前低温浸漬。アルコール発酵と高めの温度でマセラシオン。数回ルモンタージュを行うが、ピジャージュはごくわずかで行わないこともある。プレス機は垂直式のものを使用。228L、390Lの樽で13ヶ月熟成。澱引きはしない。熟成ポテンシャル：は2037年(ドメーヌHPコメント抜粋)

香りは鮮明でフローラル、ミネラル感とスパイスも常に香る。口に含むとタニックな骨組みのしっかりとした味わいで引き締まり、濃くミネラル感もある。≪タイユピエ≫は数十年は熟成し、輝き続けるワインである。

03年に取得し、99～03年まではネゴスのモレイ・ブランだったが、04年からドメーヌものになったクリマ。表土は浅く、かなり赤っぽい土。フィネスとエレガンスがあり、ビロードのように滑らかだが、比較的パワフルなボディを備えている。

ヴォルネイ村の中央に位置する区画。標高260mで、東と南東に面する斜面。収穫時に厳しい選果が行われ、全て除梗。18-21日間ステンレスタンクにて漬け込み、6-8日間密閉タンクにて発酵前低温浸漬。アルコール発酵と高めの温度でマセラシオン。数回ルモンタージュを行うが、ピジャージュはごくわずかで行わないこともある。プレス機は垂直式のものを使用。228L、390Lの樽で13ヶ月熟成。澱引きはしない。熟成ポテンシャル：は2032年(ドメーヌHPコメント抜粋)

地図上では「Les Meix」（レ・メ）と記されている1級畑で、アロース・コルトン村のど真ん中にある。カシス、ブラックベリー、ブルーベリーなど、黒い果実を連想させる香り。力強く、堅牢なストラクチャー。長期熟成型のワイン。

シャン・フュイヨはヴォルネイのクロ・デ・シェーヌと接する1級畑で、本来は赤向きだがガロデは白を植える。なぜなら1級ではなく村名となるガロデの区画は石切り場の跡で石灰が強いからだ。白い花や柑橘、それに蜂蜜香。白桃のニュアンスもほのかに感じられる。ミネラリーで背筋のピンと伸びたワイン。

このドメーヌの村名もので最も女性的で繊細なスタイルのワイン。赤い果実と黒い果実のコンビネーション。ビロードのような口当たりとしなやかな喉越し。酸のバランスもよく、ほどよいミネラルの風味がアフターに続く。

サントーバンの複数の1級畑をアッサンブラージュしたもの。白い花にアカシアの蜂蜜。かすかに樽由来のナッティなニュアンス。タイトでミネラリーな白ワインに仕上がっている。

テロワールのリッチさが感じられるワイン。ウッディなニュアンスと塩気の余韻を美しく造り上げている。1970年植樹。