クロ デュ ヴァルClos du Val
\バックヴィンテージも続々入荷!/
クロ・デュ・ヴァルの商品一覧はこちらクロ・デュ・ヴァル早わかりポイント
- “最高のカベルネソーヴィニヨン”を造るため世界中を巡って見つけた理想の地ナパ
- 創業ワインメーカーはボルドー五大シャトーの醸造長を父に持つサラブレッド
- ワイン界の伝説“パリスの審判”に選出された6つのカリフォルニアワインの一つ
- “パリスの審判”10年後リターンマッチでの優勝で証明された熟成のポテンシャル
- ワイン&スピリッツ誌の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に3度にわたり選出
世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを追求し続ける伝説のワイナリー
クロ・デュ・ヴァルは、まだナパ・ヴァレーがワイン産地として世界的に有名ではなかった1972年にナパ・ヴァレーのスタッグ・スリープ・ディストリクトに設立されたワイナリー。
ともに、フランス・ボルドーにルーツを持つ実業家ジョン・ゴレと醸造家ベルナール・ポーテの2人が“最高のカベルネソーヴィニヨンを造る”夢を追い求めて世界中を巡り、この地にたどり着きました。
『ナパ・ヴァレーの素晴らしい果実味』と『ヨーロッパの伝統的なワイン造り』の融合を目指したワイン造りからは、クロ・デュ・ヴァルのワインスタイル“バランス、エレガントさ、複雑さ、長い余韻”を表現したワインが産み出されています。
クロ・デュ・ヴァルの名が知られるきっかけとなったのは、1976年の“パリ・テイスティング(パリスの審判)”。クロ・デュ・ヴァルのカベルネ・ソーヴィニヨンは、このイベントで初めて評価され、10年後に開催されたリターンマッチで優勝したことから、ナパ・ヴァレーを代表するワイナリーとしての地位を確立しました。
その後も1998、1999、2002年と4年間で3度もワイン&スピリッツ誌の “ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”(その年最高のワイナリー)に選出されるなど、高い評価を受けています。
2017年からは、ワイナリーの運営方針を自社畑を中心とする方向に変更し、従来のクラシックシリーズを廃止。厳選した自社畑のぶどうで、生産量を絞って造るエステートシリーズが誕生しました。
2018年にはジョン・ゴレの孫の一人であるオラフ・ゴレが会長に就任。2021年には、クロ・デュ・ヴァルと同様にボルドーブレンドのワインで有名なドミナス・エステートで経験を積んだカーメル・グリーンバーグがワインメーカーとなっています。
2022年に50周年を迎えたクロ・デュ・ヴァルは、新しい世代となった現在でも“世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを造る”という挑戦を続けています。
五大陸を調査して見つけた“カベルネ・ソーヴィニヨン理想の地”
クロ・デュ・ヴァルを創業したのは、アメリカ人実業家ジョン・ゴレとボルドー出身の醸造家ベルナール・ポーテの二人。
ジョン・ゴレは、ボルドーの有名なワイン商“バートン&ゲスティエ”の子孫。彼には一つ、夢がありました。それは、世界最高峰のカベルネソーヴィニヨンを造ること。それも、フランスではない、どこか別の国で。
1960年代後半の当時は、『良質のワイン』といえばフランスの代名詞。地球上でフランス以上のテロワールや伝統、優れたワイン造りができる場所はないと、誰もが信じていました。そのため、ジョンのアイデアは型破りでなものと見做されていたそう。
そこで、ジョンはこの大胆な夢を実現させるため、当時ワイン醸造学校を卒業したばかりのある若者に白羽の矢を立てます。
彼の名前はベルナール・ポーテ。代々ワイン醸造を行う家系の生まれです。ベルナールは、父のアンドレ・ポーテが、ボルドー5大シャトー“シャトー・ラフィット・ロートシルト”の醸造長を務めていたことから、幼い頃からラフィットのブドウ畑やワイナリーで育つワイン醸造のサラブレッドでした。
ベルナール・ポーテに最初に与えられた使命は、ボルドースタイルのワインに匹敵する世界クラスのカベルネ・ソーヴィニヨンのブドウが育つ畑を世界中から探して見つけることでした。
ベルナールは、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、チリ、アルゼンチンなど、5つの大陸を2年間にわたって調査しました。そしてついに、運命の場所であるナパにたどり着きます。
1970年、ナパ・ヴァレーを調査していたベルナールは、シルヴァラード・トレイルを車で南下していました。途中、車内のエアコンが壊れていたため窓を開けていると、谷間に隠れた小さな地点で急に気温が下がったことに気づいたと言います。
最高のワインを造るためには、涼しい気温の方が適していると考えていたベルナールが理想の地にたどり着いた瞬間でした。
1972年、二人は当時はまだワイン産地として世界的に知られていなかったナパのスタッグス・リープと呼ばれるエリアから見つけ出した140エーカーの土地を購入し、ワイナリーを設立。フランス語で「小さな谷の小さな畑」を意味するクロ・デュ・ヴァル(Clos du Val)と名付けました。
ここは、現在でもクロ・デュ・ヴァルのフラッグシップであるヒロンデール・ヴィンヤードとして、すべてのワイン造りの拠点となっています。
転機となった“パリスの審判”と“リターンマッチ”
二人は、土地を購入するとすぐにブドウ畑の造成と、ワイナリーの建設に着手しました。
時を同じくして、ベルナール・ポーテはファーストヴィンテージとなる1972年のクロ・デュ・ヴァル カベルネ・ソーヴィニヨンを醸造。まだ、自社畑やワイナリー設備が整っていなかったことから、このワインは近隣の農園から購入した葡萄を使い、間借りしたワイナリー設備で造り上げたと言います。
計らずも、この初めて造ったワインが、クロ・デュ・ヴァルだけでなくカリフォルニアワイン全体の運命を大きく変えて行くことになります。
1976年、アメリカ独立戦争200周年のイベントとして、当時パリで最も有名なワインスクール“アカデミー・デュ・ヴァン”の主宰者だったイギリス出身のスティーヴン・スパリュアがフランスワインVSカリフォルニアワインのブラインド・テイスティング、“パリ・テイスティング”を開催しました。
フランス側から選出されたワインは、シャトー・ムートン・ロートシルトやシャトー・オー・ブリオンなどの一流シャトー揃い。誰もがフランスの勝利を信じて疑わなかった中、赤ワイン・白ワインともに審査員たちが第一位に選んだのは、カリフォルニアワイン。
“パリ・テイスティング”に出品された、カリフォルニア代表の赤ワイン6本のうちの1本がクロ・デュ・ヴァルの初ヴィンテージ・ワインだったのです。
後に、“パリスの審判”と呼ばれるこのイベントは、カリフォルニアワインの名を世界に知らしめる契機となりました。
クロ・デュ・ヴァルの実力は、これだけではありません。イベントの10年後、醸造家であるベルナール・ポーテの哲学『最高のワインは、今すぐに楽しめるだけでなく熟成にも耐えうる』を体現する結果がもたらされます。
1986年、ワインの真の評価とも言える熟成後の味わいを競うため、1976年の“パリ・テイスティング”と全く同一ワイン・同一ヴィンテージでリターンマッチが開催されました。
その結果、クロ・デュ・ヴァルのカベルネ・ソーヴィニヨン1972年が、10年の熟成を経て優勝。これにより熟成力においてもカリフォルニアは世界最高峰であることが証明され、クロ・デュ・ヴァル自身の名も以前より増して国際的に知られるようになったのです。
ちなみにクロ・デュ・ヴァルは、“パリテイスティング”30周年を記念して2006年に行われたメモリアルマッチにおいても第5位。30年経っても尚、最高のカリフォルニアワインの一つであることが証明されました。
次世代へ受け継がれるクロ・デュ・ヴァルのレガシー
1972年にジョン・ゴレによって設立されて以来、ゴレ家によって家族経営されてるクロ・デュ・ヴァル。
現在は、ジョンの6人の孫たちによって所有されており、孫の一人であるオラフ・ゴレが会長として指揮を執っています。
クロ・デュ・ヴァルでワインを造り始めて49年となる2021年には、ワインメーカーとしてカーメル・グリーンバーグがチームに加入。
ナパ・ヴァレーのワインメーカーとして、ケークブレッド・セラーズ、ブチェラ、ドミナス・エステートといった有名ワイナリーで経験を積んできたカーメル。 彼女はその経験を活かして、クロ・デュ・ヴァルのレガシーである『エレガントでしなやか、複雑で感動的なワイン』を引き継ぎながら、より進化させ続けています。
2022年に50周年を迎えたクロ・デュ・ヴァルの“世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを造る”という挑戦は、次世代にも受け継がれているのです。
クロ・デュ・ヴァルのロゴの秘密
クロ・デュ・ヴァルのワインボトルに描かれているロゴは、実業家だけでなく、芸術に対する造詣も深かったジョン・ゴレがかつて所有していたブロンズ像をモデルに制作されたもの。
1624年、ペーテル・パウル・ルーベンスによる同名の絵画をモデルに、ドイツの彫刻家ゲオルク・ペーテル(Georg Petel)が制作した彫刻作品“スリーグレイシス(三美神)”
ワインと同じように、祝宴で歌や舞いを披露して神々たちをもてなす役割をになったギリシャ神話の女神、エウプロシュネ、アグライア、タレイアの3人で構成されています。
エレガンス、活力、陽気さを表す「スリー・グレイシス」は、ワインが人生に与えてくれるものを象徴しているとか。
幾度も人の手を渡り歩いていたこのブロンズ像は、1969年からはジョン・ゴレが所有していましたが1976年に寄贈され、現在はボストン美術館が所蔵しています。
クロ・デュ・ヴァルの自社畑
スタッグス・リープ・ディストリクトとヨントヴィルの2つのアペラシオンに自社畑を所有しているクロ・デュ・ヴァル。現在、ヨントヴィルやラザーフォード、オークヴィルにも良質な葡萄畑を買い広げてるそうです。
-
ヒロンデール・エステート スタッグス・リープ・ディストリクト|126エーカー
1972年に取得した広大な畑には、9種類の異なるクローンのカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。
スタッグス・リープ・ディストリクトは長さ3マイル、幅1マイルで、しばしば「谷の中の谷」と呼ばれています。サン・パブロ湾から涼しい風が吹き込む理想的な気候で、ビロードのようなタンニンと品種の純粋な風味を持ち、心地よい自然な酸味を持つワインを生産しています。これらの特徴は熟成に適したワインを作り出します。
-
リバーベンド・エステート ヨントヴィル|100エーカー
ナパ・リヴァー沿いの狭い範囲に位置するこのエステートは、南北で土壌が大きく異なり、豊かで健全な生態系を持つ水辺に囲まれています。10種類のカベルネ・ソーヴィニヨンのクローンが植えられている他、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン、マルベックといったボルドー系品種も植えられています。