マサイアソンMatthiasson Family Vineyards
不動の人気!ナパの土壌を極めた敏腕栽培家
オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。
マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より 3 ~ 4 週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。2014 年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「Winemaker of the Year」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。
スティーヴ・マサイアソンにとって、ワインを造るという事は、畑仕事の延長にしか過ぎません。マサイアソンで使われるブドウはナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーの畑から収穫され、どれもスティーヴ本人が生育期を通して栽培を管理する畑です。スティーヴはブドウ品種が本来持つ個性や香りをワインにそのまま反映させるスペシャリストです。彼は、どこにでもあるようなシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンはもとより、リボッラ・ジャッラやレフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソのような、普段ナパ・ヴァレーでは、あまり見かけない品種も得意とします。どんな品種であっても、彼の仕事は、ただひたすらそのブドウが育つ土壌と品種の個性をワインに反映させることです。
マサイアソンのワインの特徴は、お食事に合わせる事を前提とした爽快感と、通常のカリフォルニアワインよりも低めのアルコール度数です。畑それぞれに適した栽培農法を用いることによって凝縮感のあるブドウを育て、醸造家としての自己顕示欲を極力抑え、ブドウの個性を尊重することによりアロマティックな香りに包まれたバランスの良いワインを造ることが可能になります。
カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「In Pursuit of Balance (IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。
Steve Matthiasson
スティーヴは幼い頃から農業に興味がありました。大学在学中、哲学を専門として勉学に励む傍ら、家庭菜園と料理を趣味とする、いわば農芸マニアでした。大学卒業後は、3 年間メッセンジャーとしてアルバイトをし、1994 年に大学院園芸学研究科に入学します。大学院在学中には、サステイナブル・アグリカルチャーを推進するコンサルタント事業に携わり、1999 年にはカリフォルニアにおいてのサステイナブル葡萄農法のガイドブックの共同執筆者として名を連ねます。2002 年にはナパ・ヴァレーで栽培コンサルタントとしての仕事を始め、現在ではナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントとして活躍しています。彼のクライアントリストには、アイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があります。
Jill Klein Matthiasson
ジル・クラインは自然と文化が交差する場所に強い憧れを感じていました。アメリカのペンシルベニア大学ではイスラエルの古代農業技術を、UC デーヴィス校の大学院では土壌環境について学びました。1990 年代は、農業家同士を繋げることによってサステイナブル・ファーミングを推進する事業に携わります。現在では地元の小学校でガーデニングを教える傍ら、ナパ・ファーマーズ・マーケットの役員として活躍しています。マサイアソンではスティーヴのパートナーとしてワイナリーの経営面を担当します。