コヤマワインKoyama Wine
ワインメーカーである、小山 竜宇(コヤマ・タカヒロ)氏は、神奈川県出身。2003年にニュージーランドに渡り、国立リンカーン大学の葡萄栽培・ ワイン醸造学部修士課程に入学しました。
在学中、2004 年からマウントフォード・エステートにてセラー ハンドとして働き始め季節ごとに大学を休学し、海外にて醸造 を経験。ニュージーランド国内のみならず、ドイツ、イタリア、 オーストラリア等でワイン造りの修行を始めました。
また、カリフォルニアの 『Au Bon Climat オー・ボン・クリマ』 等、 評判の高い生産者の下で更なる経験を積んでこられました。
その後、2004 年にワイパラ・ヴァレーのプレミアムワイナリー、マウント・フォードのアシスタント・ワインメーカーとなり、2009年に自身のブランド、コヤマ・ワイパラワインズを立ちあげました。
ワイパラ・ヴァレーの優良契約農家からピノ・ノワールとリースリングのブドウを購入し、土地と自らのスタイルを純粋に表現することを信念としています。 ラベルには自身の名前「竜宇」からとった竜が描かれています。
ワイパラ・ヴァレーについて
ニュージーランドの南島、南緯43度に位置するワイパラ・ヴァレーは、ブドウ産地としての歴史はまだ浅く、比較的樹齢の若い畑が多いですが、高品質ワインを生み出す産地として、そのポテンシャルは多くの評論家の認めるところです。
地勢は平地、丘陵地、河口付近の3つから形成され、テヴィオットデール丘陵地(Teviotdale hills)が東から吹きつける冷たい風を遮ぎる一方、北西からは温暖な風が谷間に流れ込んできます。土壌は谷間の中心を占める平地と河口付近、西側は砂利質土壌、丘陵地と平地の東部は石灰岩粘土質土壌、谷間の南側は沖積層砂利質粘土とエリアにより異なった土壌を有します。また、多くのブドウの樹は日射量の多い、北向き斜面に植えられています。
3つの契約畑について
●タソック・テラス・ヴィンヤード
ワイパラ・ヴァレー南西に位置する氷河期堆積の砂利質土壌の畑 。2004年に植え付け、リースリング・クローンはガイゼンハイム。貴腐菌が付着しやすく、毎年何割かのブドウは貴腐菌の影響を受けるブドウ由来の自然な糖分と高い酸度のバランスに優れた畑。
●ピアソンズ・ヴィンヤード
北西に位置する砂利質土壌の平坦な畑。北西から吹き降ろす風が強いため、灰カビやウドンコ病が少ない。2004年に植え付け、全体で約2.5haの広さで、コヤマ・ワインズの契約は約1ha。クローンはUCD5, 10/5, Dijon 115, 667, 777。華やかな、明るいベリーの香りで、丸みのある柔らかいタンニンがあり、若いうちから楽しめる。
●ウィリアムス・ヴィンヤード
ワイパラ・ヴァレー北東側丘陵地帯の麓に位置する石灰岩粘土質土壌。2000年に植え付け、全体で3,5haあるなかでコヤマ・ワインズは0.7haの区画を契約。ピノ・ノワール・クローンはUCD5, Dijon 115,Dijon 667, Abel。ピノ・ノワールにしては色濃く、タンニンが豊富で、ストラクチャーのあるワインとなる。
主な経歴・醸造経験先
- 2005年
- オーストラリア・ハンターバレー、
マウントエアーヴィンヤード(Mount Eyre Vineyard) - 2006年
- ドイツ・ラインヘッセン地方、ケラー醸造所(Weingut Keller)
- 2007~2008年
- 米・カリフォルニア州、オーボンクリマ(Au Bon Climat Winery)
2007年にリンカーン大学を卒業し、マウントフォードエステートにてアシスタント・ワインメーカーとして就職。 - 2009年
- プライベートラベルのコヤマ・ワイパラ・ワインズ(Koyama Waipara Wines)を設立。現在に至る。
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