ブルゴーニュBourgogne

2022年ヴィンテージより2つの区画を分けて醸造。理由は、区画によってブドウの成熟度が異なることによるもので、最適な日に完璧な成熟で収穫するために決断。アムルーズ最大の所有者であるグロフィエだからこその試み。La Delicatesse des Sablesは、砂質土壌。醸造方法は2つとも同じで、100％全房、30％新樽。

けっして小さくはない面積のクロ・ド・ベーズを所有するグロフィエ。シャンベルタン系の筋肉質でストラクチャーのしっかりしたワインではあるが、グロフィエらしく充実した果実味がタンニンを和らげる。セルジュ・グロフィエによれば、「ボンヌ・マールよりミネラルがある」とのこと。よく熟したカシス、ブラックベリー、ダークチェリーのアロマが心地よい。

Pieds de ChaumeとEn Veau (ヴィラージュに格付けされたEn Veauの一部)の区画のアッサンブラージュ。

東向きの斜面にある畑。樹齢は35年以上。芽掻きや厳選したグリーンハーヴェストをおこなう。収穫は手摘みで、畑で選果し、100％除梗。

東向きの斜面にある畑。樹齢は20年以上。芽掻きや厳選したグリーンハーヴェストをおこなう。収穫は手摘みで、畑で選果し、100％除梗。12ヶ月の樽熟成で、新樽比率は50％。

1級畑からそれぞれ1つのロットをアッサンブラージュしたキュヴェ。ジョブロが誇る畑を集結させたワイン。

2016年から造ったアッサンブラージュのキュヴェ。自社畑のセルヴォワジーヌと、アン・ヴォーのそれぞれ古木の区画の葡萄を使用。収穫時からアッサンブラージュして発酵する。白の発酵はすべて樽発酵だが、発酵が始まるまではタンクに置く。発酵が始まった時点でタンクから樽に移し、発酵が止まってしまうリスクをヘッジする。新樽比率はやや高く60％、残り40％は1年樽。強い濃縮味のある果実味に強いアカシアを思わせるような白い花を思わせるアロマが立ち上がる。口中では蜂蜜のような濃厚さも兼ね備え、一段上の複雑味がある。

セリエ・オー・モワンヌに隣接する南向きの1級畑。色調、香り、味わいすべてにおいて凝縮感に溢れ、密度の高いベリー系の果実にスモーキーなニュアンス。リッチでボリューム感もひときわ高く、タンニンはその豊かな果実味のなかにすっかり溶け込んでいる。ほどよいミネラル感がバランスをとり、エレガントな後口。

グラン・マロールとも呼ばれる東向きの1級畑。濃いめのルビー。ラズベリー、ダークチェリー、ブラックベリーの芳醇な果実香。肉付きよく、リッチで柔らかみのあるテクスチャー。タンニンは果実味の中に溶け込み、新樽の香ばしいフレーバーが調和する。酸味のバランスもよく、スタイリッシュな赤ワイン。

13世紀半ばにシトー派の修道僧たちが開墾したとされる、由緒正しき1級畑。真南に向いた斜面に位置し、ジヴリーで最も日当たりに優れる。色調は深く、香りは芳醇な黒系のベリー。凝縮感に富む果実味は噛めるほどのボリュームに溢れる。スモーキーな香ばしいニュアンス。キメの細かなタンニンはこの果実味の中に完全に溶け込んでいる。長期の熟成にも耐え得る、偉大なワイン。

セリエ・オー・モワンヌやプティ・マロールに接した南東向き斜面の畑。グレープフルーツやパイナップルなど厚みのある果実に炒ったアーモンドを思わせる香ばしいフレーバー。味わいはリッチで芳醇。酸味のバランスもよく、若いうちから楽しめる。

すり鉢状になった南東向き斜面にある畑。アカシアの花、レモン、蜂蜜。軽やかだが果実味は十分に感じられ、ミネラルの風味が後半を引き締める。

若い時でも開き、アロマはバニラ、木、燻した香り、赤い果実、新鮮なさくらんぼ、バラ、すみれ、スパイスなど。2～3年後は完璧な状態で飲めるがしばらくすると閉じてしまい、また5～10年後に再び開く。エシェゾーは芳香で複雑さもあるが、同時にナチュラルでフェミニンなワインでもあり、繊細かつ洗練され上質で滑らかなタンニンを持っている。

マルサネのクリマの中で最も大きく、また1級昇格は間違いなしと考えられているロンジュロワ。タニックでストラクチャーはしっかりしているが、やわらかな果実味がバランスをとる。4～8年で理想的な状態になり、15年はゆうにもつポテンシャルの高さ。

このワインの第一アロマはフルボディで、白い核果のニュアンスが、爽やかなミネラルによって高められる。若いうちから楽しめるスタイル。

”ポリュゾ”は『石だらけの場所』を意味するラテン語の複数形ペトロサ（Petrosa）に由来する。実際、レ・ポリュゾの土地は大量の砂利で覆われている。0.63ヘクタールの畑は、石灰質の泥灰土と石灰質の砂利の上でその卓越性を発揮する。エキゾティックな”レ・ジュヌヴリエール”のクリマに隣接しているため、珍しいことだがポリュゾでは新樽しか使用しない。

ニュイ・サン・ジョルジュの南、プレモー・プリセ村に拠点を置く家族経営のドメーヌ。コート ド ニュイに11.6haの畑を所有し、良心的な価格のワインを造っています。プレモ・プリッセとニュイ・サン・ジョルジュ村のガメイ2/3、ピノ ノワール1/3使用したコトー ブルギニヨン。100%除梗し、タンク発酵、樽で12ヶ月熟成。ピノ ノワールの繊細さとガメイの果実味が上手く調和。軽やかでフルーティーな心地良いワインです。数年の熟成でピノ ノワールの華やかさが前に出てより華やかな印象に。
アルコール度数：14.0％

創業1731年。コート ドール中心に約130haの畑を所有する最大級のドメーヌ。2005年からグラヴィティフローの最新の醸造施設でワイン造りを行う。2015年環境に配慮した農法レベル3の認証取得。エシェゾーの南西側、斜面上部にある小区画｢レ ルージュ デュ バ｣は表土が浅く、底土は分厚いプレモー石灰岩。そのためエレガントでミネラルを思わせる風味豊かなエシェゾーとなる。果実やスパイスの香り。濃密で繊細な風味が口いっぱいに広がり、ビロードの様な舌触りと丸みのある上品な味わい。
アルコール度数：13.5％

クロ・デ・ムーシュに隣接するボーヌの1級畑で、ラファルジュが手に入れたのは2005年。2013年産より、「クロ・デ・ゼグロ」の名称使用がINAOに認められた。白にも赤にも向く土壌とあって、豊かな果実味とピュアな酸味、それにアフターのミネラル感が三位一体となった、上質な白ワインを生み出す。

クロ・サン・ジャックと同じ北側の丘の最北端に位置する1級畑で、真東を向いている。果実味の高く、フルーティなスタイルで知られるクリマであり、フィリップ・ルクレールのこのシャンポーもまさにそう。村名のアン・シャンよりも柔らかく感じられる。