チリその他Other Chile

■テイスティング・コメント
凝縮した藍色に近い紫がかった赤色。ブラックベリーやプラム、ブルーベリーなどの黒い果実のフルーティな香りが中心となり、その後にかすかなフローラルなアロマが感じられます。口に含むとオリーヴや白い花の香りが感じられ、シルキーな口当たりとほどよいボリューム感を持つフィニッシュの長いワインです。

■ヴィンテージについて
太平洋のフンボルト海流の冷気の影響を受ける。一定の湿度が保たれ、平均気温は夏で25度、冬で14度ほど。2020～2021年シーズンは雨の多く寒い冬に始まり、降水量も前年より多い230mm。春は寒く数回か霜が降りたが、シラーは発芽が遅い品種の為、影響は無かった。完熟のプロセスは春から夏の穏やかな気温の為前年よりゆっくりと進み、結果、収穫も遅れたが、バランスの良い完璧なブドウが収穫されました。

■畑について
沿岸山脈の麓の広がるカサブランカのラ・ヴィニジャ・ゾーンにあるラ・ケブラーダ・ヴィンヤード。海抜380ｍの位置にあります。

■土壌について
深い花崗岩由来の崩積土。粘土質成分は少なく砂質ローム質。結果、根が地中深く伸びる。弱酸性（pH6.1～6.3）、有機物は少なく、中庸な肥沃度で塩分濃度は低い。

■醸造について
手摘みで収穫されたブドウは、重みでブドウが潰れないように小型のケースに入れられ、ワイナリーに運ばれた後、直ちに冷却されます。選別はコンベアベルトの上で2回行われます。１回は房選り、２回目は除梗後の果粒の選別をします。その後ブドウを破砕して重力の力でコンクリートと木製タンクに移し、約2日間6～8度で低温浸漬させます。その後温度を上げ天然酵母によるアルコール発酵が始まり、温度は20～24度に保たれ、同時にポンプオーバーも行われます。その後ワインは卵型セメントタンクとコンクリートタンクの中で5カ月熟成され、その間にマロラクティック発酵が自然に始まります。人為的な清澄作業は行われず、ボトリング前に1ミクロンのフィルターでろ過されます。


■サルヴァヘについて
有機栽培、バイオダイナミック農法でブドウを栽培し続けてており、これらの農法で栽培するブドウは年々健康で病害虫に強いブドウになっていくそうです。その強靭なブドウから造られたワインはSO2を使用しなくてもとても美しいワインに変化します。冷涼なカサブランカでゆっくりと成長したシラーをメインに、エレガントで味わい深いワインがまた一つ誕生しました。

「Salvaje （サルヴァへ）」はスペイン語で、「野生」の意味。

樹齢１２０年を超えるパイス１００％で造る古木シリーズ。赤果実の鮮やかで透明感のある果実味と白コショウのアクセントが魅力です。引き締まった酸と長い余韻を持つ赤ワインです。

土壌：古生代の赤く風化した花崗岩質土壌（斜面の斜度１０－２５％）

ステンレス＆コンクリ―トタンク（天然酵母、全房50％） トーストしないフードレ（大樽）、コンクリートタンクでそれぞれ10カ月

世界で注目を集めるクロ デ フのカジュアルレンジのピノ ノワール。繊細な赤果実のアロマとフレッシュな酸がバランスを整え、複雑でエレガントな余韻が続きます。

土壌：古生代の花崗岩土壌

7日間マセラシオン後、ステンレスタンクにて天然酵母で醗酵（全房10％） コンクリートタンク14カ月熟成後、瓶熟12カ月

パイナップルやレモンの皮、グレープフルーツ香が印象的。クリスピーでリフレッシュさせてくれる味わい。ミネラル感にも優れ、ほのかなバニラ香が果実の甘い余韻と心地よく残ります。

土壌：花崗岩を基盤とする砂質の粘土土壌

ステンレスタンク 60％ / フレンチオーク40％（ＭＬＦなし） ステンレスタンクとフレンチオークでそれぞれ10カ月（300Ｌ / 新樽5％）

カシスや赤系果実の完熟アロマにメンソールのヒントとオークからくるスパイス香が綺麗に溶け合います。奥深い香りとしっかりとした骨格のあるワインです。

土壌：深い土質の崩石土壌、砂と粘土を含む崩石土壌

ステンレスタンク 80％フレンチ＆20％アメリカンオーク樽にて12カ月熟成（225Ｌ、新樽比率20％）

リッチでスパイシーな洗練されたストラクチャーを持つシラー。深く甘いタンニンと余韻として上ってくる胡椒香が奥行きある味わいを印象付けます。

土壌：土壌：砂と粘土を含む崩石土壌

ステンレスタンク フレンチ、アメリカンオーク樽 18カ月（新樽なし）

淡いピンク色で細かく長く立ち上る泡。洋ナシや青りんご甘酸っぱいサクランボの香りが際立ち、エレガントなフローラルな香りも感じられます。フレッシュ感あるフルーティさが溢れ、爽やかな酸味と細かい泡のクリーミーさがハーモニーを奏でます。

今飲んでも美味しく頂けますし、3年位はその個性を楽しむことができます。7～9°Cに冷やしてお飲みください。
生牡蠣や魚介類とよく合います。

ブラックベリーの香りにハーブやサンダルウッド、スパイスの風味が複雑に混じる。ビロードのように滑らかなタンニン、ミネラリーでエレガントな余韻には花崗岩土壌の自社畑ロス　リンゲス　エステートらしさが見て取れる。手摘みブドウは選果後、１０℃で５日間低温浸漬してから自然発酵、フレンチオーク樽で１４ヶ月熟成。

ブラックカラントやカシスの黒い果実にドライハーブや土っぽさが風味を加える。フレッシュな果実味が口中に広がり、上品できめ細かいタンニンが長い余韻に続く。ブドウは岩が多く混じる土壌の自社畑でバイオダイナミック栽培、フレンチオーク樽で１４ヶ月熟成。

ハーブ、ブラックベリーにサンダルウッド、スパイスの風味が複雑に混じる。テンプラニーリョに由来するタンニンはビロードのように滑らかで、ロス リンゲスの花崗岩土壌の畑らしいミネラリーでエレガントな余韻。手摘みブドウは選果後、１０℃で５日間低温浸漬してから自然発酵、フレンチオーク樽で１４ヶ月熟成。

完熟したメロンや桃のアロマに、フレッシュな柑橘の風味が伴い、冷涼ヴィンテージならではの清涼な酸が全体を引き締める。この地に自生の“コイレ”の花の形を模した自社畑「フロール　ド　ラベリント（迷宮の花）」のバイオダイナミック栽培ブドウを手摘みし、１０～１２℃で低温発酵、澱とともに４ヶ月間熟成。

フレッシュな赤い果実をハーブの風味が縁取り、活力あるストラクチャーを備えている。ほのかな塩っぽさとミネラルが優雅に均衡し、長い余韻に続く。樹齢５０年以上となる無灌漑栽培畑のブドウを卵型コンクリート槽で自然発酵、６ヶ月間熟成（ＳＯ２不使用）。

ホワイトティー（中国茶）やレモンの皮にフレッシュな生姜の風味が伴い、持続的で爽快な酸がジューシーな果実の味わいを引き締める。沿岸地域の畑のブドウを１０～１２℃の低温発酵後、ステンレス槽で澱とともに４ヶ月間熟成。クアルソの名は畑の土壌に石英（クオーツ）が多く含まれることにちなむ。

南部チリで栽培されたブドウをブレンドした赤ワイン。赤果実やスパイスのヒントに程良い果実味とタンニンが感じられます。酸が綺麗に残りワイン全体のバランスを整えます。

土壌：古生代の花崗岩土壌

7日間マセラシオン後、ステンレスタンクにて天然酵母で醗酵（全房10％） コンクリートタンク14カ月熟成後、ステンレスタンク2カ月

グレープフルーツやライムのアロマにハーブやミネラルが混じる。ジューシーな果実に酸が行き渡り、バランスのとれた爽快な味わい。ドライなフィニッシュにかすかな塩味が伴う。有機＆バイオダイナミック栽培の手摘みブドウを３０日間かけて低温発酵、３ヶ月間澱とともに熟成。冷涼だった２０２２年は果粒が小さめで収量は少なくなったが、近年では最も凝縮感のあるブドウが収穫できた。

レッドチェリー、ブルーベリー、スパイスの香りが立ち、エレガントな果実味が柔らかなタンニンとともに広がる。太平洋岸に近く昼夜の寒暖差が大きいロサリオ・ヴァレーに位置するバイオダイナミック認証畑のブドウを用い、フレンチオーク樽で11ヶ月間熟成。

マンダリン オレンジやリンゴ、パイナップルの繊細なアロマとほのかにフローラルな香り。瑞々しい果実味とともにバニラ、ハチミツ、オーク樽の風味がまろやかに広がり、ほどよい飲みごたえがある。冷涼な海洋性気候で豊富な酸を備えるカサブランカ ヴァレーの単一畑ブドウを低温発酵、一部フレンチオーク樽で６ヶ月間熟成。「ナウエン」は先住民語でエネルギーの意味。

シャンパーニュと同じ製法の本格派瓶内二次醗酵スパークリングワインです。フレッシュなライムや青リンゴのアロマとほんのり広がるトースト香が心地よい上質の味わいです。

瓶内二次醗酵/ステンレスタンク 瓶熟18－24カ月（ドザージュ：6ｇ/Ｌ）

星が誕生する時、エネルギーや光を宇宙に放出します。古代の天文学者が幸運にもこの星の誕生を目撃し、「ノヴァ」と呼びました。この「ノヴァス」は自然の行いを辛抱強く観察を続けた事に対する賛辞を意味しています。
ブドウ畑に戻した草花や昆虫・動物等が作る循環する生態系環境の中、有機栽培で育てられたブドウから丁寧に造られたワインです。

緑がかった明るい黄色で、華やかな香りを持っています。柑橘系のフルーツにディル等のフレッシュ ハーブや白胡椒、グリーンチリ、かすかな塩分と共に石灰岩のニュアンスも感じられます。口に含むと絹の様に滑らかで、しっかりとした酸味、ちょうど良いボリューム感が感じられ、長い後味に繋がります。