極端に乾燥していた年で収量は減少したが、収穫前に涼しい日が続き、豊かな香りを備えた果実を収穫できた。凝縮したライム、花、南国果実の香りで、ライムソースを添えたマンゴープディングを思わせる。瑞々しくしなやかな口当たりにシナモンやクローブの風味がほのかに伴い、最後は適度な収斂性がある。

冷涼産地のシラーズで特徴的な白コショウをヒントにカシスやラズベリー、燻製香など複雑なアロマが広がります。旨味を感じる収斂なタンニンと非常に長い余韻が魅力的です。

オープン ファーメンター（20％全房醗酵で除梗した25％の茎を投入） 醗酵後に4週間マセラシオン フレンチオーク樽 21カ月（新樽比率40％/225Ｌ）

ラベンダーやタルカムパウダー、ハーブが香り、鮮やかな柑橘の果実に湿ったスレートのニュアンスが混じる。引き締まった酸が途切れず、フィニッシュは極めてドライ。８ｈａの単一畑は岩盤質で根を深く張ることができないため、ブドウの房は小さく、小粒で凝縮した味わいとなる。

ライムジュースの力強いアロマに鮮烈なレモングラスとライムの風味が続き、引き締まった酸が一貫してしなやかに支える。フィニッシュは極めてドライ。ポーリシュヒルの単一畑は固い岩盤質で根を深く張ることができないため、ブドウは小粒で房も小さく、樹１株の収量はわずかワイン２本分。２０２２年の生育期は乾燥して穏やかな晴天が続き、収穫は近年としては遅くなった。

フローラルな香りにライムジュースの力強いアロマが幾重にも重なり、凝縮して濃密な果実の風味を一貫して引き締まった酸がしなやかに支える。フィニッシュは極めてドライ。ポーリシュヒルの単一畑は固い岩盤質で根を深く張ることができないため、ブドウは小粒で房も小さく、樹１株の収量はわずかワイン２本分。

２００７年から土質はそれまでと全く同じだが標高が多少高い自社の単一畑スプリングヴェイルのブドウを使用。今はまだ落ち着いていて抑制されているがレモンとライムのピュアな味に、火打石のミネラル感が将来性を感じさせる。

冷涼産地のシラーズで特徴的な白コショウをヒントにカシスやラズベリー、燻製香など複雑なアロマが広がります。旨味を感じる収斂なタンニンと非常に長い余韻が魅力的です。

オープン ファーメンター（20％全房醗酵で除梗した25％の茎を投入） 醗酵後に4週間マセラシオン フレンチオーク樽 21カ月（新樽比率40％/225Ｌ）

過去３０年の中で一番早い収穫で、猛暑も病気のリスクも無く果実は高品質でバランス抜群。スプリングヴェイルは丘の上の主に北向きの斜面の畑で、ウォーターヴェイル地区の中では４６０ｍと一番高い位置にあり冷涼な場所。レモン、ライムの花、ライムジュースに焦点をしぼったパワフルで締まった印象のワイン。完全にドライな辛口、長く余韻となって留まるミネラル感と幾層にもなる複雑な味わいが熟成のポテンシャルを感じさせる。無清澄。

標高460mにあるウォーターヴェイル地区ブドウを使用。赤土のロームが石灰岩に乗った土壌で軟 硬の土の保水性は非常に良く、干ばつに敏感なリースリングにも最適土壌。フリーランの果汁のみをステンレス槽で自然発酵。軽やかなレモングラスとライムのアロマに、レモンと濡れた石の感じ。すっきりした酸とタイトなミネラル余韻が極めて良い。

白桃やライムの花のアロマにフェンネル、擦ったマッチや小麦粉のニュアンスが複雑に混じり、果実を貫くしなやかな酸のもとオーク樽の風味や澱熟成による滑らかなテクスチャーが長く優雅な余韻に導く。手摘みしたブドウを１００％フレンチオーク樽発酵、６５％はＭＬＦし、１４ヶ月間熟成（新樽率３５％）。

白い花、レモン、ライムの爽やかな香りにイチジクやスパイスが豊かに混じり、口当たりは力強くも、繊細。グレープフルーツの果実をオークの風味が縁取り、ミネラリーで、エレガントな味わいを醸し出している。

手摘みしたブドウを房ごと圧搾してフレンチオーク樽（新樽37％）で発酵、20％MLF、オリとともに計18ヶ月間熟成。

ライムとレモンの花がアロマティックに香り、ピュアな果実味とともに快活な酸と石灰質的なミネラルが層をなして広がる。タイトに引き締まった口当たりで、フィニッシュは極めてドライ。近年樹齢が高くなったことで根が石灰岩の下層にある片岩に深くまで達し、よりミネラリーさが味わいに出てきている。

アロマティックな柑橘の香りで、ピュアな果実味とともに持続的な酸と石灰質的なミネラルが舌を覆う。口当たりはタイトに引き締まり、緻密でフィニッシュは極めてドライ。近年樹齢が高かまり、根が石灰岩の下層にある片岩に深くまで達して、よりミネラリーな味わいに反映されている。

しみじみ美味しいネッビオーロ主体のワイン！！

■テイスティング・コメント
昨年のヴィンテージはロゼ・ワインでしたが、この2022年は赤ワインとしての登場です。

濃いロゼとも、薄い赤とも受け取れる絶妙な色調。特筆すべきはタンニンのテクスチャー。ネッビオーロの品種個性である洗練の極みとも言える、ベルベットが口の中を撫でる様な食感が堪りません。

土っぽいニュアンスに、スミレの香りが相まって春の花壇の様。追随するダークチェリーや梅の香りに、じんわり広がる旨味。しみじみ美味しいジャスパー・ボタン氏の傑作です。

■栽培について
ブドウは、南オーストラリア/アデレードヒルズの自宅裏に広がる斜面の中腹に広がるネッビオーロの区画と、その区画の5％程に植えられているピノノワールが使われています。

■醸造について
収穫したネッビオーロとピノノワールの混醸を行っています。ネッビオーロをストレートプレスしたマストにピノノワールを投入し、古樽発酵、熟成を行っています。


■コミューン・オブ・ボタンについて
コミューン・オブ・ボタンを設立したジャスパー・ボタン氏は、元ルーシーマルゴーのアシスタント・ワインメーカーです。

数年にわたるルーシーマルゴー/アントン・ファン・クロッパー氏とのワイン造り、そして父親から受け継いだオーガニックのブドウ畑でチャレンジを始めた彼自身のワインは、紛れも無く師匠譲りのDNAを受け継いでおり、可憐な果実味と素直に染み渡るような旨味と飲み口を持っています。

ライムやレモングラスの穏やかな香りに続いて、適度に厚みのある鮮やかな柑橘の果実味がテンションある酸を伴って口中を満たす。６ｈａの単一畑スプリング ヴェイル ヴィンヤードの微気候はとりわけ冷涼で、超低収量栽培により、１房平均１５０ｇと極めて小ぶりで凝縮した果実が実る。手摘みブドウのフリーラン果汁のみを低温発酵、澱とともに２－３週間熟成。

スミレ、ラベンダー、柑橘の花などフローラルなアロマが際立つ。新鮮なライム果汁を思わせる凝縮感と力強いストラクチャーを備え、余韻はミネラリーで極めてドライ。6haの単一畑スプリングヴェイル ヴィンヤードの微気候ははとりわけ冷涼で、近年樹齢が高まり、根が石灰岩下層の片岩（スレート）に達したことが味わいに反映されている。

柑橘の清らかなアロマに続いて、凝縮した果実の力強い風味をチョーキーなミネラルが引き締め、長くドライな余韻に導く。標高４６０ｍ、痩せたスレート岩盤土壌の単一畑ロックウッド ヴィンヤードのブドウを手摘み、澱とともに熟成。無濾過 無清澄。「アーリア」の名は知恵 精神 農業などを司るギリシャの神に由来。

柑橘、ストーンフルーツ、花の香りをオークが縁取る。丸みのある口当たりの中にネクタリンと柑橘の充実した果実がオークのニュアンスとともにバランスよく溶け込み、まとまりのある味わい。ランスフィールド周辺の自社畑のブドウを100％全房で樽発酵、12ヶ月間熟成。

チェリーやブラックベリーのアロマに続いてラズベリーの果実味が広がります。クローブなどのスパイスをヒントに繊細なタンニンと酸のバランスが絶妙で長い余韻が心地よいワインです。

オープン ファーメンター（天然酵母 / 30％全房醗酵で除梗した30％の茎を投入） フレンチオーク樽 16カ月（新樽なし/500Ｌ）

チェリーやブラックベリーのアロマに続いてラズベリーの果実味が広がります。クローブなどのスパイスをヒントに繊細なタンニンと酸のバランスが絶妙で長い余韻が心地よいワインです。

オープン ファーメンター（天然酵母 / 30％全房醗酵で除梗した30％の茎を投入） フレンチオーク樽 16カ月（新樽なし/500Ｌ）