ルーシー マルゴーLucy Margaux
大人気!オーストラリア産ナチュラルワインの草分け
ルーシーマルゴーは、サウス・オーストラリア州アデレード・ヒルズの小さな町バスケットレンジにあるワイナリー。
ルーシーマルゴーのファーストヴィンテージは2007年。ワイナリー名は、愛娘ルーシーマルゴーの名前を冠しています。
ワインメーカーは元シェフにしてアデレード大学醸造科の主席レベルで卒業した天才、アントン・ファン・クロッパー!アントンが生み出すワインは現在オーストラリア国内に留まらず世界中でセンセーションを巻き起こしています。
ルーシーマルゴーのワインは、アントンの奇人的外見とは裏腹に、ピュアで身体に染み入るような優しさが印象的です。
“あるがまま”がルーシーマルゴーのスタイル
アントンの造るワインはあくまで「あるがまま」。糖度計やその他の機械類で測定された数値には一切頼らないアントンのワイン作りはシンプルです。
収穫期には毎日10kg近くブドウを食べるという程に果実の味わいから、もたらされるインスピレーションこそが彼のワインのスタイルを決定するのです。
アントンにとってのナチュラル・ワインとは、オーガニックやバイオダイナミック農法のブドウから造られたものでなければなりません。現在、ルーシーマルゴーでは認証は受けていないものの、全てのワインが有機農法の葡萄から造られています。
収穫された葡萄はすべて野生酵母で発酵。温度コントロールも行わないために出来上がるワインは毎年味わいが違います。さらに、収穫されるブドウの味わいによって、毎年ブレンドやキュヴェを造り変えるために、同じスタイルのワインがほとんど作られません。
補酸も補糖も行いません。清澄剤やエンザイムといった添加物も一切使用しません。醸造中もSO2も一切使用しませんが、ボトリングの際には35ppmの極わずかな量だけSO2を使用します。(これはもちろん赤道を越えて日本に輸入する上で最低限の責任量だとアントン自身は言っています。)
ここ数年は、自然であるがままのワイン造りに加えて、ナチュラルワイン造りにとっての課題である、揮発性酸、ネズミ臭、ブレタノマイセス、乳酸菌の瓶内発酵を抑える取り組みも行っています。
アントン ファン クロッパーは心の通ったハグと豪快な笑いで我々を迎えてくれるんだ。彼は自分と、ナチュラル ワイン セオリー のワインに新たなリリースがある度に自らの狩猟話を交えながら、ワイナリーに遊びに来た地元のソムリエやワイン愛好家たちにゆっくりとワインを振る舞う。自らの手で狩った獲物をさばき、仕込み、ワインと共に提供する。言わばジビエのお祭りだ。アントンは自分のワイナリーを立ち上げる前はシェフだったから、そんな作業は当然お手の物ってわけなんだ。
ルーシー マルゴー ワインの中でも、ドメーヌ ルッチは彼が作る最高級ワインに使用するようなブドウとは違うブドウを使っている。でもそれは、訪れる人を暖かく迎え入れるようなぬくもりと素朴感がある。畑だって、そこでワインを飲み続けたくなるような雰囲気がある牧歌的な場所なんだ。アントンのワインは、必ずしも自社畑で収穫するブドウから造られているのではなく、契約農家が丹精込めて育てた多くの単一クリマのピノ ノワールから造られている。それは「場所は味わいによって定義されるもので、線で引かれた区画に限定されるものではない」というアントンの言葉を象徴しているんだよ。
今、世間を賑わせてるこのワインをぜひ試してもらいたいんだ。メリハリがあって、快活で。そして新鮮でファンキーな彼のワインは今地球上で最も熱いワインの一つだよ!