ライダー エステートRyder Estate
モントレー・カウンティの由緒ある大農園主
ライダー・エステートはモントレー・カウンティに2000ヘクタールの広⼤なブドウ畑を所有するシャイド・ヴィンヤーズが興した⾃社ブランド。シャイド・ファミリーは1972年からモントレー・カウンティでブドウ栽培を営み、これまでナパ、ソノマ、セントラル・コーストに拠点を置く30以上のワイナリーにブドウを供給してきました。
創業者アルフレッド・シャイドは、元農地向けに融資を⾏う投資銀⾏に勤務していましたが、ある投資先のワイナリーからヴィンヤード・マネージメントのビジネスを薦められ、豊富な資⾦⼒をテコに複数のワイナリーと⻑期契約を結び、モントレー・カウンティにおいてブドウ畑を拡⼤してきました。
最新技術によるブドウ栽培プログラム
シャイド・ヴィンヤーズは近年、GPSによって地勢や⼟壌をタイプごとにデータ化を図り、地区ごとに適切な品種の植え付けを⾏っています。また最新のウェブカメラを畑の各ブロックに設置し、リアルタイムで樹の成⻑やブドウの糖度、⼟壌の保⽔量が監視できるシステムを導⼊しました。
かつてモントレー・カウンティのブドウ栽培は、天候や収量によって品質が⼤きく左右していましたが、近年、的確なデータ分析のもとにコンスタントに質の⾼いブドウが育成できるようになり、ワインの質は著しく向上しました。ワインはそれぞれ品種の特徴が純粋に表現され、モントレーのトレードマークである特徴的な酸味とクリアな果実味が備わっています。ライダーはアルフレッド・シャイドの孫の名前。
【シャイド・ヴィンヤーズの自社畑】
シャイド・ファミリーが所有する広大な畑は、モントレー・カウンティの微気候の違いにより、4つのリージョンに区分されます。
●リージョンⅠ
カウンティ北部に位置する最も冷涼な地区で、朝の霧が午後まで残る。収量が低く、ワインはエレガントで、繊細さとバランスの層をなし、プレミアムのシャルドネとピノ・ノワールには理想的なエリア。
●リージョンⅡ
グリーンフィールドと呼ばれる、朝の霧と午後の涼風で知られる地区。これらの気象条件により、明確な品種特徴と生き生きとしたアロマをもつワインが造られる。年間平均気温15.5度と穏やかで、他のプレミアム産地よりブドウの生育シーズンが長く、溌剌とした果実のキャラクターとバランスのとれた酸味がある。
●リージョンⅢ
涼しい海風により穏やかな晴れた日がもたらされるサン・ルーカスと呼ばれるエリア。1日の日照時間が長く、温暖で、日没後は急激に気温が下がる。あらゆる多くの品種が植えられている地区。
●リージョンⅣ
ハメス・ヴァレーの名称で知られ、主に温暖な気候を好む赤品種が植えられている。プティ・シラー、プティ・ヴェルド、マルベックのようなフルボディの赤ワインを産する地区。