シャイド・ヴィンヤードScheid Vineyards
モントレーのパイオニアが造る限定生産ワイン
シャイド・ヴィンヤーズは、1972年からモントレーカウンティでワイン産業に携わる由緒ある大農園主。10年足らずで、年間生産量4,000ケースの小規模なワイナリーから60万ケースにまで成長し、ワールド・クラスのモントレー産ワインをつくり続けています。
『シャイド・ヴィンヤーズ』シリーズは、優雅さ、リッチさ、そして本物であることに焦点を当てて造られる限定生産のワイン。シャイド・ヴィンヤーズが所有する4,000エーカー(1618ヘクタール=千代田区の約1.3倍)に及ぶ広大なブドウ畑から、このブランドのために厳選された2%に満たない量のブドウを使用した最高級のワインを造り出しています。
シャイドヴィンヤーズの歴史
シャイド・ヴィンヤーズ創業者のアル・シャイドは、以前は投資銀行家であり起業家として働いていました。ワイン業界に進むきっかけは、投資先のある生産者からヴィンヤード・マネージメントのビジネスを薦められたことから。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4haの土地を初めて購入。アル・シャイドのワイン栽培におけるキャリアが始まりました。
創業当初のシャイド・ヴィンヤーズは、ブドウの栽培と販売を行うベンチャー企業でした。これまでセントラル・コーストやソノマに拠点を置く30社のワイナリーへブドウを提供してきました。
シャイド・ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリストであるカート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加ししています。
年間生産量4,000 ケースの小規模なワイナリーだったシェイド・ヴィンヤードは、10年足らずで60万ケースにまで成長。12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。
現在、息子スコットが社長、娘ハイディが取締役副社長に就任しています。ハイディは、家業以外にもワインマーケット協議会 会長を務めるなど地域のワイン産業を精力的に支えており、2020年にはその功績が認められ、ワインとスピリッツ業界に貢献した個人や企業に贈られる『Wine Enthusiast's 2020 Wine Star Awards、パーソン・オブ・ザ・イヤー』に選出されました。
シャイド・ヴィンヤーズのブドウ畑について
モントレー・カウンティのブドウはかつて、天候や収量により、大きく質が左右されていました。しかし近年、的確なデータ分析のもと、コンスタントに質の高いブドウを育成できるプログラムを導入することで、ワインの質は著しく向上しています。
シャイド・ヴィンヤーズにおいても、カリフォルニア大学デイヴィス校の葡萄栽培の権威で、葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したA. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
また畑の各ブロックに最新のウェブカメラを設置し、樹の成長やブドウの糖度、土壌の保水量をリアルタイムで監視できるシステムを導入しています。
サスティナブルなワイン造り
シャイド・ヴィンヤーズにおいて、サステナビリティは流行やトレンドではありません。自分たちは環境に配慮した世話役であるという根強い伝統を根底から守っています。
浸食を防ぐためのカバークロップの植え付け、健康的なハチの生息数の促進、自然のネズミ対策としてのフクロウ・ボックスの使用、廃水とブドウの搾りかすの100%リサイクルなど、ブドウ畑とワイナリーのいたるところでこの取り組みの例が見られます。
しかし、この取り組みの最も明らかなシンボルは、のどかな風景の上にそびえ立つ高さ3.5mの風車ではないでしょうか。この1台の風車は、ワイナリーを動かす全ての電力と、地元コミュニティの125軒の家に電力を供給するのに十分な再生可能な風力エネルギーを作っています。
2019年、シャイド・ファミリー・ワインズの環境スチュワードシップへの取り組みが評価され、「サステイナブル・ワイン・グローイング・リーダーシップ・グリーンメダル環境賞」を受賞しました。次の目標は、2025 年までに全てのブドウ畑で有機認証を取得することだと副社長のハイディは語っています。