2005年にマティアソンの名を世に知らしめたワインが、「白ワインとは何か」という核心に迫る試みであるこのホワイトワインです。ソーヴィニヨンブラン、リボッラ・ジャッラ、セミヨン、トカイ・フリウラーノと言った、もともとイタリアとフランスのブドウをブレンドしています。
■テイスティング・コメント
2021年のホワイトワインは、トレードマークであるスパイスとミネラルを持ち、また完璧な生育期のおかげで、酸味とフレッシュさが十分に感じられます。白桃、カフィアライム、ライチの実、蜜蝋、熟したイチジク、パイナップルなどのトレードマーク的なフレーバーに加え、湿った石、火打ち石、牡蠣の殻、藁で燻したばかりの香りが際立ちます。
ソーヴィニヨン・ブランは、クリーンでフレッシュな柑橘系の酸味とトロピカルな特徴をもたらす。リボッラ・ジャッラは、貝殻のようなミネラル、ナッツの風味、骨格をブレンドにもたらしてくれます。セミヨンは、粘性とワックス感をもたらし、重厚さと重みを加え、トカイ・フリウラーノはスパイシーなアロマを加えてくれます。
酸味と果実味は、豊かな澱の特徴と、クリーミーなオークのニュアンスが微かに伴い、バランスが取れています。ワインには軽さと豊かさ、凝縮感と複雑さの相互作用が感じられます。
■マサイアソンについて
オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より 3 ~ 4 週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。2014 年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「Winemaker of the Year」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。
- Matthiasson White Wine Napa Valley[2021]
- アメリカ/カリフォルニア/ナパ/ナパヴァレー
- スティル ワイン色: 白ワイン甘-辛: 辛口
- ソーヴィニヨンブラン46%、セミヨン29%、リボッラジャッラ23%、トカイフリウラーノ2%
- 750ml