アストン エステイトAston Estate
アストン・エステートの早わかりポイント
- ナパカルト“シュレーダー”オーナーが創設したソノマのピノ専門ワイナリー
- スターワインメーカー“トーマス・リヴァース・ブラウン”が現オーナー兼醸造家
- “トゥルー・ソノマ・コースト”から生まれる高品質なピノノワール
ナパカルト“シュレーダー”が追い求めたプレミアムなピノノワール
アストン・エステートは、2001年にを創業したソノマのピノノワール専門ワイナリー。
ナパ・カベルネの名手“シュレーダー・セラーズ”のオーナー“フレッド・シュレイダー”と、引く手あまたの敏腕ワインメーカー“トーマス・リヴァース・ブラウン”が共同オーナーとしてスタートさせました。
フレッド・シュレイダーは、常々、ウルトラ・プレミアムなピノノワールを手掛けたいと考えていました。
そんな中、2000年からシュレイダー・セラーズのワインメーカーを務めていたトーマス・リヴァース・ブラウンより、朗報がもたらされます。
ソノマ・コーストの最北アナポリスに近い場所に、ピノノワールに最適の未開墾の土地を見つけたというのです。
かくして、2001年にアストン・エステートは創業。
2021年には、ワインメーカーのトーマス・リヴァース・ブラウンが、アストン・エステートの単独オーナーに。今後、ソノマ・コースト最北の地、アナポリスの他にはないテロワールがどのように表現されていくのか益々楽しみなワイナリーです。
手掛けるのはスター・ワインメーカー“トーマス・リヴァース・ブラウン”
アストン・エステートのオーナー兼醸造家トーマス・リヴァース・ブラウンは、引く手あまたのスター・ワインメーカー。
1997年、ターリー セラーズでワイン造りのキャリアをスタートしました。
トーマス・リヴァース・ブラウンの実力は高く評価され、2010年には、フード&ワイン誌から“ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー”を受賞。ワインスペクテイター誌は、高品質ワインを連発するトーマス・リヴァース・ブラウンの才能を、触れる物をすべて黄金に変える能力を持つギリシャ神話のミダス王なぞらえて、“ミダス・タッチ”と称しています。
現在は、15社近くのワイナリーでワイン造りを担当。
自らのブランド、リヴァース・マリーを始め、アストン、ボアズ・ビュー、プリド・ウォーカー、レヴァーナ、アウト・ポスト、マイ・バッハ、フェラーリ・カラーノ、ラウンド・ポンドなど、多くのワイナリーでその手腕を発揮しています。
“トゥルー・ソノマ・コースト”で造るアストン・ピノノワールの魅力
アストン・エステートはソノマコースト最北のアナポリス地区にあり、海からは8km、二つの丘陵を越えた森林に囲まれた位置にあります。
土壌はゴールドリッジ堆積土壌で水はけがとても良く、標高は約300m、栽培面積16ha。霧はぎりぎり畑にはかからず、涼しい風が入り込みます。畑は南西向きで海を臨みますが、日照量は十分で日中は非常に暑く、夜から朝にかけては気温が大きく下がります。
アストン・エステートのあるアナポリス地区や、フォート・ロス・シー・ヴュー、オキシデンタル/フリーストーン、ペタルマ・ギャップといった地域は、かつて優良なブドウが栽培されることから“トゥルー・ソノマ・コースト”と呼ばれていた特別な場所。
アナポリス地区を含む一部は、2022年5月新設の注目の産地“ウエスト・ソノマ・コーストAVA”として認定されています。
アストン・エステートでは、収量を極端に抑え、小粒で果皮が厚い粒となり、非常に凝縮した果実が得られます。
それにも増してアストンの特徴ある要素は、3つのクローンの個性。ディジョン・クローン115は、凝縮し複雑な果実味とパワフルなタンニン。667は、芳醇な黒系ベリーとスパイシーな要素が凝縮。777は特に寒冷地で早熟で赤系果実が全面に現れ、非常に魅力的なアロマが若いワインからでも引き出されます。
フレッド&キャロル・シュレーダー夫妻(元共同オーナー)
フレッド・シュレーダーは、1988年に当時の妻アン・コルギンとウルトラ・プレミアムなナパ・カベルネ主体のコルギン・シュレーダー・セラーズを創業。ワインの醸造は最強夫婦コンビであるヘレン・ターリーとジョン・ウェットローファー夫妻に任せ輝かしい成功を得ました。
1998年にアン・コルギンとは袂を分かち、自らの名前のみを冠したシュレーダー・セラーズに改名。その後、ウルトラ・プレミアムなピノノワールを求め、2001年にソノマ・コーストの最北アナポリスに自社畑を得て“アストン・エステート”を創業。2012年からは、もう一つのソノマ・コースト・ピノノワール・ブランド“ボアズ・ヴュー”をフォート・ロスー・シーヴューの自社畑から造っています。