■ワインメーカー/ローリー・ウイリアムスのコメント
メルローは粘土質の土壌で育つため、水分量の変化に特に敏感で、2020年産は乾燥した冬と成長期の影響を大きく受け、収穫量は過去最小となりました。収穫量は少なかったものの、穏やかな夏が美しいフレーバーを約束し、まさにそれが実現しました。メルローの収穫のタイミングは9月上旬の暑さと月末の山火事の両方をかわし、2020年はフロッグス・リープ・メルローのクラシック・ヴィンテージになることが運命づけられています。
ワイン造りは極めてシンプルで、天然酵母による発酵、丁寧なパンピング・オーバー、樽での自然なマロラクティック発酵を行いました。熟成はフレンチオーク(新樽比率13%)で18か月間、行っています。
このワインはリッチでしなやか、収量が少ないためか、通常よりも果実が少し濃く、閉じている印象です。空気に触れるとワインは開き、ハーブと花のニュアンスのあるブラックチェリーの香りがたっぷりのタンニンを伴い溢れます。2~3年瓶熟させるか、デカンタージュして空気を含ませるか、時間をかけると大きな配当になってくれることでしょう。
■フロッグス・リープについて
フロッグス・リープは、1981年にカエルの養殖場として知られていたミル・クリークで、オーナー&ワインメーカーのジョン・ウィリアム氏とラリー・タリー氏(ターリー・ワイン・セラーズ)の共同経営でスタートしたワイナリーです。
今や、カエルが飛び跳ねたユニークなラベルとオーガニック&バイオダイナミクスの第一人者として、世界中でお馴染みの超人気ワイナリーとなっています。
有機栽培によるナパ・ヴァレー最良のブドウを使用し、伝統的なワイン・メイキング技術を用いて、土壌と気候を色濃く、反映したナパヴァレー最高のワインを生み出しています。もちろん、グリーン・ワイナリーとしても認証され、2005年からはワイナリーで使用される電力を100%ソーラー発電によって賄っています。さらに、LEED(Laedership Energy and Environment Design)の認証も受けています。
※LEEDとは、米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発および運用を行っている建物と敷地利用についての環境性能評価システムです。省エネと環境に配慮した建物・敷地利用を先導するシステムということで、Leadership in Energy and Environmental Designと名付けられました。
- Frog's Leap Merlot Rutherford Napa Valley[2020]
- アメリカ/カリフォルニア/ナパ/ナパヴァレー/ラザフォード
- スティル ワイン色: 赤ワイン軽-重: 重口
- メルロー100%
- 750ml