カリフォルニアCalifornia

2018年は、最も素晴らしく、テロワールが表現できたヴィンテージの一つでした。
非常に繊細でエレガントな出来となったこのワインは、カシス、ブラックベリー、チェリーの香りに、バラ、タバコ箱、カカオ豆の香りを感じます。口当たりは豊かでシルキー、黒と赤の果実、スパイシー、シナモン、バニラ、土の香りが何層にも重なり、アイズリー ヴィンヤードのテロワールの個性は、はっきりと表れています。花やミネラル感がもたらす素晴らしいフレッシュさと相まって、非常に長くヴェルヴェットのようなフィニッシュで締めくくられます。

2018年の冬は、前年の3分の1しか降雨がなく、冬の寒さと相まって、生育サイクルが遅れました。3月末にたっぷりと雨が降るなど、ブドウの木は非常にバランスが良く、ほとんど手を加える必要がありませんでした。
結実は美しく充実した房が実り、ブドウの生育期間は暖かく、穏やかで、極端な天候不順もなになりました。
選別はほとんど必要なかったブドウは、タンクに入れた後、優れた抽出性により適度なタンニンを有し、バランスのとれた、生き生きとした、洗練された若いワインに仕上がり、その結果、偉大なフィネスとタイトな構造を持つカベルネが生まれました。
アイズリー ヴィンヤードのブドウはCCOFのオーガニック認証とDemeterのバイオダイナミック認証を取得しています。

2017年のカベルネソーヴィニヨンは、まるでベルベットの手袋に包まれた鉄拳のようなワインです。2017年の象徴である非常に小さい果粒は、色の濃い深みのあるスパイシーな果実を核に感じます。凝縮されたスミレの香りと、アイズリー・ヴィンヤード特有の青系果実の香りから始まり、かすかにローストした肉の肉汁の香りもあります。時間がたつにつれ、アメリカンチェリーとタバコの葉の香りも立ち上がります。口当たりはフレッシュかつ精巧で、うまみと素晴らしい凝縮感があります。タンニンは非常にきめ細やかで緻密で、ココナッツパウダーやダージリンティーの香りが後を追い、長い余韻には色の濃い果実の層が広がります。長期熟成のポテンシャルが高いワインです。

2019年は濃厚で洗練され、青い果実、ビガローチェリー、スミレの深いアロマに続き、ローズマリーや鉛筆の芯のような繊細な香りが感じられます。口に含むと 口当たりは絹のように滑らかで、驚くほど明瞭で上品さがあります。完璧に熟し、引き締まったタンニンが果実の若々しいエネルギーを支え、野生のブルーベリーが重なります。非常に長い余韻には、黒鉛や火山性土壌のミネラルのノートが続き、マダガスカル産バニラ、シナモン、しおれたバラのアロマが混じます。2019年は美しく、刺激的で複雑。瓶熟成によって新たな美味しさを生み出される魅力的なワインです。

グラスから夏のフルーツバスケットのような豊かさを伴って現れ、ラズベリーのクーリ、ブラックベリー・パイ、スミレ・キャンディー、ブルーベリー・プレザーブのニュアンスを感じます。口当たりはまろやかで贅沢、ジューシーでパウダリーなタンニンが感じられます。ブラックペッパー、アラビカ種、シナモンを伴い、香り高くジューシーなフィニッシュは、エルダーベリーとシナモンのニュアンスが口中に残ります。